つまらないバスケってどういうバスケでしょうか。私が一番つまらないなと思うのは、「ボールにからめない」ときです。ボールを持った選手が自分勝手なタイミングで1対1で攻めてオフェンスを終わらせてしまい、他の味方がボールに触ることすらできない。パスを出したらその選手がボールを保持し続けてパスが返ってこない。そういうことが連続で起こると最高につまんないです。

一番つまらないのはボールに触れないとき

前回の記事は「周りが楽しめるように、そういうところも考えながらプレーすべきだ」ということを書きました。もしかしたら「遊びでやってるんじゃない」「勝つために、うまくなるためにやっているんだ」「楽しめないのは技量が低い自分の責任だ」なんていうふうに思った人もいるかもしれません。まぁ自分に対してはそういうふうに思ってほしいですが、他人に対してはもう少し寛容であってほしいです。他人に寛容であることが、自分の技術を高めることにもつながります。

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ボールに触れないバスケが一番つまらない。だから、全員が楽しみながらプレーするためには「ボールをシェアすること」が重要です。仮に自分の力でシュートを決めることができなくても、自分が中継したボールを味方が決めてくれたら嬉しい気持ちになりますよね。「ボールに触れるて絡むこと」ってものすごく大切なことなんです。ボールがシェアできているバスケットって、一般的に「いいバスケット」って言われています。私達もドリブルで攻めるのではなく、パスをつないで、パスでズレを作ってせめる、そういうプレーを目指したいです。

周りの選手の楽しさを追求することはバスケットボールの質を高めることにも繋がります。また、周りの人が楽しめているかどうかを考えてプレーすることで、どこに誰がいるか見るようになるし、誰がボールに触っていて誰が触っていないか、さっきは誰が攻めて誰がつったっていたか、そして今その人はどういう感情を抱いているか、なんてことを考えるようにもなります。視野が広がる、パスが上手になる(ほしがっている人にパスを出せる)など、個人の技術も高まるわけですね。

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みんな自分勝手に攻めたら・・

みんな自分勝手に攻めたらどうでしょうか。なかなかボールに触れないからイライラしてきます。周りが見えなくなる。おまけに自分がボールを持ったときは、普段ボールに触れていない分、自分が攻めたくなってしまう。すると1対1ばかりのオフェンスになる。1対1ばかりのオフェンスになったら余計にイライラして・・・。ドンマイ。

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ということで「周りの人が自分とプレーして楽しめているかどうか」ということをもっと考えてみてほしいです。難しく考える必要はありません。単純に「あいつ勝手に攻めるから一緒にプレーするのやだな」って思われたら嫌じゃないですか?そう思われないようにプレーするということです。少し意識するだけでもだいぶ変わってきますよ。