この記事はトマの上達の記録についてまとめています。元野球部でバスケは超初心者のトマ。初めて体育館に来たときはバッシュも持っていなくて、桜木花道のように体育館シューズでれんしゅうしていました。そんなトマがどんなふうに成長していくのか・・指導や上達の様子を記録していきたいと思います。

パスを練習しよう 2011/4/7

みっちが「2月の動画とか見たけどトマがすごくうまくなってますね」と言っていた。私も同感。ここ最近の成長は見ているこっちが楽しくなってくるレベルだ。「うまさ」の順位はまだまだ下位のほうだけど、「成長率」の順位ならホーネットの中でも上位にくるだろう。

そんなトマに次のステップとして考えてもらいたいのが「パス」だ。最近はシュートフェイクから右のドライブができるようになってきた(左はまだできない)。ドライブすれば当然ヘルプディフェンスがくるわけだ。そこでノーマークの味方に向かってパスを出す。

例えばトップの位置でボールを持ってシュートフェイク。ディフェンスの重心が浮き上がって右ドライブ。1回ドリブルをつくと右45度のオフェンスをマークしていたディフェンスが寄ってくるから、次のドリブルを付く前に45度のオフェンスにパス。という感じ。

トマドライブ

2回ドリブルをつくとパスを出す前にカットされる。だから1回のドリブルでパス。ディフェンスを引きつけすぎないで、早めのタイミングがいい。実際にディフェンスが自分に寄ってこなくても、意識がこっちに向いた瞬間にパスを出すくらいでいい。ドリブルをキャッチしてからすばやくパスが出せなければいけないから、そこも練習が必要だ。

こういうことをやろうとすると、視野が一気に広がるのだ。広がった視野はオフェンス・ディフェンスどちらにも良い影響を与える。もっとうまくなる。もっと楽しくなる。トマだけじゃなくてみんなやればいいと思うけどね。

合わせの準備ができていなかったトマ 2011/5/10

先日の練習試合でのワンプレー。私が左サイドからドライブをしたときに、トップよりの左サイド、スリーポイントラインの外側にいたトマをマークしていたディフェンスがヘルプに寄ってきた。私はディフェンスが寄ってきたのが見えていたので、トマにパスをする準備をした。ここでスリーポイントラインの外側からリングに近づくような動きをしてくれば、簡単にパスが出せてトマはシュートをうつことができる。ヘルプに寄ったディフェンスの裏側を走るように動けばより確実だ。

しかしトマは合わせのタイミングだということがわかっていないようだった。合わせようとする気配が一切無く、スリーポイントラインから遠く離れた位置(シュートがうてそうもない位置)で止まって見ているだけだった。別にスリーポイントラインのところで待っていてもいいんだけど、シュートをうつ準備をしてはいなかった。

結局スリーポイントラインからやや離れたトマにパスを出すも、シュートチャンスをつぶしてしまうことに(シュートはうったけど、準備していなかったので良いシュートがうてなかった)。

トマへのパス

こういうことが結構ある。ドライブで他の味方をマークしているディフェンスを引きつけておいても、「自分をマークしているディフェンスが他の場所に寄っていること」が見えていなくて合わせて動くことができない。「合わせがない」とか「チームプレーができない」とかはここに原因があるように思う。ボールを持った選手の動きを見ていてもなんもならないから、その時のディフェンスの状態とかフロアの状況とか見てたほうがいいね。

何もないところでこけるトマ 2011/6/4

寝そべるトマ

練習でトマが何もないところでこけたのが面白すぎて、思わずYoutubeにアップロードしてしまった。ぴんごのシュートフェイクも一緒に。

見なおすたびに笑ってしまう。「足を踏み出したら床が無かった」と言っていたけど、確かにふりだした足が空を蹴っている(笑)「ガルシアさんの気持ちがわかった」と言っていた。ちなみにガルシアさんはこんな人だ。このこけっぷりにも相当笑わせてもらった。

トマだから笑える。ほかのやつがこけてもたぶんそこまで面白くない。一生懸命やっているトマがこけるから面白い。一生懸命やるって大事だな。笑いを生み出すためにも。

トマがバックシュートを決めた 2011/6/11

右サイドにいた私がボールを持っていた。逆サイドのほうをチラリと見る。トマをマークしているべんぞうさんがこっちを見ていない。チャンス!トマに長いパスを出す。

やや高めに浮いてしまったパスに飛びついたトマ。だがボディバランスは崩れていない。着地後にすぐさまシュートの動作に入る。それに反応するべんぞうさん。しかしトマのシュート動作はフェイクだった!

完全にフェイクにひっかかったべんぞうさんを右側から抜き去るトマ。湧き上がる歓声(主に私)。だが後ろからはレイアップをブロックしようとべんぞうさんが追いかけてきている。どうするトマ!

ダブルクラッチトマ

リングの手前でのレイアップステップに合わせてブロックの準備をしていたべんぞうさんをよそに、トマはリングを通り越してバックシュート!見事決めた!ここで歓声は最大に(主に私とヤマザキ)。前回の練習でのベストプレーだった。

本当にうまくなってきている。前々回の練習で見せた同じ角度からのダブルクラッチもおしかった。試合でダブルクラッチを決める日も近いかもしれないな。

トマがニセムラカワの股を抜く 2011/7/25

トマ vs べんぞう 2011/8/7

木曜の練習で、トマとべんぞうさんがマッチアップした。トマのシュートが入らないとなめてかかり離して守るべんぞうさん。そんなべんぞうさんをあざ笑うかのようにスリーポイントを放つトマ。トマは見事スリーポイントを決めた。しかも連続2本。ついにべんぞうさんを喰うかというところまできた。

この日はあまり見られないトマのパスカットや、合わせのプレーなんかも見ることができた。さすが夢で練習しているだけあって、どんどん上達している。(夢の中では華麗なドリブルをついているらしい)

トマは言う。「やっぱバスケも格好から入らないとダメですよ」と。リーボックのなんだかよくわからないシューズをはいているくせに。しかし、次の一言でハッとした。「俺がうまくなってきたのはバスパン買ってからだし」

確かにトマの上達が目につくようになってきたのは、やつがピンクのラインの入ったバスパンを買ってからだ。じょーに「あれバスパンなんですか!?」と言われたバスパン。トマが「バスケット用って書いてあったし!」と言い張っていたバスパン。シャツがめくれたときに目に入るピンク色の部分がパンツ(下着)に見えるあのバスパン。あれを履くようになってからトマは急激に上達し始めた。

トマのスリーポイントシュート

トマは今新しいバッシュとシャツを買おうとしている。バッシュ、バスパン、シャツ。この三種の神器が揃えば、トマはさらなる上達を見せてくれるはずだ。べんぞうさんを喰う日は近い。・・・かもしれない。

ついにバッシュを手に入れたトマ 2011/8/19

「やっぱ形から入らないと」と言っていたトマがついに新しいバッシュを手に入れた。AIR MAX FLY BY(エアーマックスフライバイ)。幅が狭くて足が痛いと言っていた。確かにこの写真を見ても幅が狭い感じがするな。

AIR MAX FLY BY(エアーマックスフライバイ)

新しいバッシュを履いたトマの動きは、今までよりもキレがあるように感じた(冗談ではなく本当に)。よく止まり、よく跳べる。トマも練習中ナイスな合せを決めて、「バッシュってすげー!」と叫んでいた。モチベーションが違うんだよな、やっぱり。

トマ

バスパンを買ってから急に上達したトマ。今回新しいバッシュを手に入れてまた上達することが予想されます。そして新しいバスパンをもう一着買い、シャツも買う頃には、きっとニセムラカワあたりはこてんぱんにやっつけられるくらいうまくなっているでしょう。

ディフェンスができる人のステップをしていて 2011/9/19

トマが新しいバッシュを履いて練習をした日、やつはディフェンスがそこそこできる人がするステップをしていた。

スクリーンに引っかかるトマのディフェンス

自分の左側を抜かれるとき、相手に体を正対させたまま後ろに下がりながらなんとか腰を入れようとするステップ。体をねじらずに、その向きのまま後ろ側に進みながら腰を入れようとするような動き。スライドステップで相手のコースに体を入れようという意思のある人はこういうステップをすることが多い。

一歩目が全部クロスになってしまう人はこうならない。さらにディフェンスができない人はこのときに上半身をひねって体の右側でオフェンスにぶつかろうとする。(自分の左を抜いてくる人に対して右手を前に出すようにして追いかけようとする)

トマはお世辞にもディフェンスがうまいとは言えないけど、意外とコースに体を入れてくるんだよね。この間の練習の動画なんかを見ると、ディフェンスのときの動きも悪くはない。進む方向は間違っていないと思う。

ただ、動きが遅い。反応が遅い。体がまだ動ける状態じゃないんだ。姿勢の改善だ。時間はかかるけど、やったほうがいい。今の技量のままでも、体がよく動くようになったら見違えるようにプレーできると思う。

トマパスの問題点 2011/9/28

トマが「べんぞうさんパス速くなった?」と言っていました。たしかに前に比べたらパススピードは結構速くなっている(チェストパスね)。あとは重心移動をできるだけ小さくして、タメを作ることができるようになって、レシーバーとその周辺をよく見ることができるようになったら普通にうまい人のパスと言えそう。

パスの出し方についてトマに一つ注意したことがあった。パスを出そうと思って踏み出す一歩が大きすぎる。そしてパスが出せなかったときに、その踏み出した一歩がなかなか戻せない。ピボットができないので、逆サイドを見ることができない。すると「右サイドにパスが出せなかったけど右サイドを見続けてしまう」ということになり、ちょっと残念な感じになっている。

なんで大きく一歩を踏み出してしまうかというと、パスの勢いを「重心移動」に頼っている割合が大きいから。重心移動の勢いでパスを出しちゃいけないというわけではないが、頼る割合が大きすぎるとパスする前にパスの方向がバレたり、体が流れてしまってパスのキャンセルができなかったりと、良くないことが起こる。なので重心移動はできるだけ小さくしていかなきゃいけない。

トマのパスは片手で押し出してるんだよね。まだチェストパスになっていない。次の練習でパスを教えよう。

トマのつなぎのプレーに感動 2011/10/20

トマがいいタイミングでつなぎのパスを受けた場面があった。ボール運びのときに前を走っていたトマがスペースで急ストップしてみっちからパスを受けるというプレー。

文章にするとなにか特別なプレーのように感じるが、そうではない。なんのへんてつもない「ただパスを受ける」というだけのプレー。みんなもたいして注目してなかったと思う。

でも、私はそれを見たときにものすごく興奮して「トマナイス!」と叫んでしまった。

あのフロアの状況をあまり見ることができていなかったトマが、なかなか周りの選手の動きに合わせることができなかったトマが、他の選手を見ながら、そしてフロアの状況(スペース)を見て、パスを受けた。記念すべき瞬間だった。トマがあのプレーをやったということには大きな意味があるのだ。

0から1になった。今までできていなかったことがゲームの中でできるようになった。これはなかなか大変なことだ。他の技術でもなんでも0から1に変わるところが一番大変なんだ。いくら練習していても、ゲームで出てこないということはよくある。

疲れていたトマ

イメージ的にはコップに少しずつたまっていった水が溢れそうで溢れない感じ。一度溢れてしまえばダーッと流れていく(ゲームで普通にできるようになる)が、溢れ出すまでは表面張力とかがあってなかなかあふれない。そんな感じ。あふれでた瞬間を見た。それで感動した。でもたぶん、本人は何が「トマナイス!」なのかわかっていなかっただろう。

トマが初めて1on1で勝った 2011/10/31

トマは練習が始まる前の時間などにいろいろな人に1対1を挑んでいる。特に早い時間に体育館に来ることができる日曜日は、毎回のように誰かと1対1。しかしまあ勝てない。やはり動きの速さが全然違う。相手がシュートを落としてくれればいいところまでいくが、やはり最後は自力の差が出て負けるというパターンが多い。

しかし、昨日の1対1でついにトマは勝つことができた。相手はアベッチ。昨日のトマの動きは速かった。というか、最近のトマの動きはどんどん速くなってきている。見ていて「速い」と思う頻度が増えてきている。すばらしい。

トマの良いところは、負けてもまた挑むというところ。ヤマザキにこてんぱんにやられても、またしばらくしたら挑戦している。イズミに全然勝てなくても、気がついたらまたやっている。トマにとっては格上の相手ばかり。でも、挑戦する。それも何度も。私やニセムラカワのところにはまだ来てないですが。

こういうことをやっているからトマは上達が早い。トマが上達し始めたのは1対1の練習をよくするようになってからだ。あ、違ったか。あのピンクのバスパン買ってからだったか。

トマのドライブ

スリーポイントが期待できるように 2011/11/1

先日の練習でトマがうっていたスリーポイント。今までとは明らかに質の違うシュートだった。素人選手にありがちな、なんとなくリングの方向に放つようなシュートではなく、リングに入ることが前提で、リングを狙いながらうつシュート。リングを狙っているときの雰囲気は、じょーと同じ感じがしていた。

そんな感じでシュートをうつものだから、これがまたよく入る。OTKさんも大興奮。正直、以前はトマにパスを出したとしても、入ればもうけものくらいに思っていたが今は違う。トマのスリーポイントを計算に入れることができるようになってきている。すばらしい。

トマのフェイドアウェイ

前兆はあった。対面シュートが終わった後のフリースロー。トマのフリースローを見た時、私は思わず「シュートうまくなったねぇ!」と言っていた。髪の毛を切っていたトマは「頭が軽くなったからだ」なんて言いながら照れていたが、下半身のブレがなく、上半身の力みも少ない良いシュートをうっていた。ニセムラカワのシュートのほうが上半身が力んでいた。

トマの間違った判断に上達を感じる 2011/12/10

トマのジャンプシュート

今回も成長したなーと思うトマのプレーを紹介。それは、ゲームの途中で場を落ち着かせようとする仕草をすること。ボールをキープしてちょっと待て、落ち着けみたいなやつ。ああいう経験者がよくやりがちな振る舞いをトマがするようになったのだ。

これは周りを見て状況を判断できるようになってきた証拠。その判断は間違っていることも多いが、間違うなりにも「判断している」ということは大きく評価できる。今まで「判断」なんて一切できなくて、なんとなくプレーしているだけだったから。判断の精度は、これから経験を積んで高めていけば良い。

トマのステージが一つ上に上がったなと感じる。この1年で新潟バスケ界の中で相当な数の選手追い抜いただろう。

連続でスリーを決めるトマのオーラ 2011/12/24

この間の練習でトマとマッチアップしていたとき、3本連続でスリーポイントを決められた。あのときのトマのリズムというか雰囲気はすごく良かった。本人は「それっぽい」としきりに言っていたが、本当にうまい人っぽかった。

トマのドリブル

トマは動きが遅い。技術も無い。簡単に言うと下手っぴだ。でも不思議なことに、下手な人のオーラではない。下手なわりに落ち着きがあるというか、うまい人のオーラを出そうとしている感じがする。少しずつ技術が追いついてきて、オーラにも現実味が出てきている。

続く・・かもしれない。