少し前の練習でのこと。ヤマザキがトップのあたりでドリブルで仕掛けようとしていたところを、OTKさんがちょっかいを出して阻止したという場面が3回くらいありました。攻めてくる方向を予測して、ドリブルをついている手の方向に身体を入れたOTKさんのナイスディフェンスでした。

3回も連続でミスをした理由

ヤマザキは3回連続で同じ状況のミスを繰り返しているので、もしかしたらダメ出ししたくなった人もいたかもしれません。しかし私はあのミスは許してあげたい。なぜなら、新しいことに挑戦した結果のミスだったからです。

ハイポストからのジャンプシュート

ヤマザキは昼間の市民戦で、他の選手が同じような状況からドリブルで仕掛けディフェンスをスルスルっと抜いていくプレイを見ており、それを自分でもやろうとしたんです。しかしOTKさんのナイスディフェンスもあってそれがうまくいかず、3回も連続でミスってしまったというわけです。

新しいことに挑戦するときは、初めからうまくいくことは少ないです。やってみたけどうまくいかなかった。じゃあどうすればうまくいくだろう?こうやってみたらどうだろうか。それもダメなら次はこうやってみよう。技術ってそういうことを繰り返して身につけていくもの。バスケットはできるだけミスをしたくないスポーツですが、試行錯誤の過程ではどうしても失敗がおこってしまうんです。今まさに成長しようとしているということなのでダメ出しする必要はまったくなく、そういう失敗があるということはむしろチームとしては喜ばしいこと。ドンマイ!ナイストライ!なのです。

良くないミスとは

挑戦した結果のミスならOK。しかしダメなミスっていうのもあります。それは、これまでも何十回と繰り返してきているミスです。何十回も同じミスを繰り返しているということは、プレーがまったく改善されていないということ。そういうミスが起こってしまったら、それは私もダメ出ししてしまいます。

同じミスを何度も繰り返してしまう・・・それは「何も練習できていない」ということです。練習しなければいけないことはたくさんあって、練習回数もかぎられているのに、一回一回の練習を有効に使えていない。そういう状態になってしまっていたとしたら、それは一刻も早く改善しなければいけないでしょう。試合はミスの少ないチームが勝つので、私達はミスする(シュートを落とす)確率を低くするために日々練習しています。そこを忘れてはいけません。

ということで、ヤマザキが3回も連続でミスしたけどそれは許してあげたいという話でした。他の誰かのプレーを見て、あれ自分もやってみたい!と思い、練習する。上達の原点です。ヤマザキだけでなく私を含めた他のメンバーも、そういった形で試行錯誤していけたらいいなと思います。