日曜は20人、昨日は16人と、近頃大人気の蜂の巣。ちょっと前までは冬になると参加人数が一桁になるという状況でしたが、「今日少ないなー」って口に出すことがほとんどなくなりました。ホントありがたいことです。今日はまつ~やでもチラッと話した「もっと見てあげて」ということについて書いてみたいと思います。

信頼度が高い選手はよく見る

ノーマークの選手がハイッて言いながら手を上げているのに、そこにパスが出ない。そういうことって結構あります。せっかくいいところでノーマークになっているのに、ボールを持っている選手がそこにパスを出さない。これは、信頼度や共通理解の問題であることが多いです。

信頼度の高い選手のことは常に目に入れようとするし、積極的に探そうとするので、ノーマークになったときにパスが出ます。しかし、信頼度の低い選手のことは積極的に見ようとしません。だからいいところでノーマークになっていてもパスが出ないんです。技術が高い選手のほうが信頼されるというのは当然のことなので、これは仕方がないことです。

ただ、私は信頼度の差によって「ノーマークなのにパスがもらえない」という練習は楽しくないと思うので、練習では相手が誰であろうとノーマークならパスを出すようにしています(信頼度の高い選手に自然と目がいっているので、それ以外の選手を意識的に見るようにしています)。パスのあとのプレーがミスになる可能性は高くなりますが、パスを出せばレシーバーは上達するチャンスをえることになるし、レシーバーが上達したらチームにとってもプラスになると思うのでそうしています。のちにトマの「俺にもパスしてくれるからこのチームにきた」という言葉を聞いて、この考えは間違っていなかったと思っています。

共通理解が確立されればパスが出る

トマがHORNETに来たばかりの頃は、今とは比べ物にならないくらい下手くそでした。経験ゼロですからね。仕方ないです。みんなトマがノーマークでもパスを出しません。わざと出さなかったというよりは、たぶんトマのことが見えていなかったと思います。信頼度はゼロだし、トマがどんなプレーをしたいのか、どんなプレーが得意なのかもわからないからです。トマ自身も自分が何をしたいのか、何が得意なのかがわかっていなかったでしょう。

そこで私はあるときからトマの上達を積極的にアピールするようにしました。トマのこういうところがいい。こういう点が上達している。そういう話をすれば、他の選手がトマへ意識を向けるのではないか。そして褒められたトマも、自分のどういうプレーがよくて、どういうところで活躍できるのかが理解できるのではないかと思ったわけです。この作戦(作戦と言うほどしっかり考えていたわけではないですが)は見事に成功し、それからはどんどんパスが出るようになりました。パサーはトマがどういう動きをするのかをよく見るようになる、トマも自分が得意なプレーをやろうとする。その結果、トマもいいパスが受けられるようになったのです。

追記:コメントでマリオがいいこと書いてます。

あとは自分のタイミングで打つにはどのように動けばいいか、どのようにパスを受ければいいか?ってのを考えながらプレイすればもっとシュート確率も上がってくると思いますし、自然と周りからもパスも集まってくると思いますよ!俺の得意なプレイや位置はここだ!と周りが認識すれば自然と自分を見るようになると思います。共通理解というやつですかね。それでもパスが来ないようなら狂ったように声を出してパスを要求してください(笑)

まさに!というコメントです。レシーバー側としては、自分を見てもらうために自分のやりたいプレーをアピールするといいと思います。そのアピールというのは、ハイハイ!パスくれ!と声をあげることではなく、少し大げさなジェスチャーをしてパサーに自分のことを見てもらうとか、試合で積極的に得意なプレーをやってパサーに自分のプレーを理解してもらうとか、そういうアピールです(声でもいいんだけどディフェンスにバレるからね)。

見てあげる意識

レシーバー側は自分の信頼度(自分への理解度)を高める努力をしなければいけませんが、パサー側には、もっと「見てあげる」という意識が必要だと思います。ノーマークになっていないならしかたないですが、現状ではノーマークになっていてもパスがもらえないことが多いです。ノーマークなのにボールをもらえないときのガッカリ感って大きいですよね。フラストレーションがたまると思うんですよ。だから、そうならないように意識的に見てあげることが必要。初めて練習に参加した人とか女子が男子チームに入ったときとかは「見えない」ことが多くなるので、特に意識したほうがいいです。

今なら、まいさんとかが該当しそうです。まいさんの動きを積極的に見てる人は少ない。うまくプレーできないなって思う人の動きほど、よく見てあげてほしいなって思うわけです。自分のほうがうまいならそのくらいの余裕はあるはずですからね。

なんでこんなことを書いたかというと、昨日は練習にマリオ&ルイージとMr.グッバイさんが来てくれたんですけどね、マリオが同じことをやっていると感じたのを昨日思い出したからです。

レシーバーが誰であれ、ノーマークならパスを出す。シュートをうたせる。それは当たり前として、さらにマリオはパスのあとにレシーバーが自分の得意なプレーができるような、そんなパスを出すんですよ。うまい人がそうでない人に対して積極的にそういうプレーをしているってことは多くないので、「やはりマリオはただのコイン泥棒じゃないんだな」と思うわけです。(これだけ褒めておけばまた練習に来てくれるでしょう!)

みんなもマリオのプレーを真似できるように、他の人の動きを意識して見るようにしてみてください。