練習の取り組み方に温度差を感じるというのは仕方がないことです。なぜなら選手それぞれに生活があって、それぞれで大切にしているものも違うから。「バスケがあるからバイトの時間ずらす」という人もいれば、「バイトあるからバスケ行けない」という人もいる。きっと「一生懸命やろう」と思っている人たちの間にだって温度差はあるんだよね。

もちろんチームとしては温度差はないほうがいいので、各選手間の温度差を埋められるように私は自分のできることをやっているつもり。今回は私のチームへのスタンスについて話してみたいと思います。

結局は上達を求めることになる

私は「やるからには上達したい」と思っています。だってそのほうが絶対に楽しいから。試合で勝ちたいとか、あの選手に勝ちたいとかそういうことではなくて、「自分がうまくなる」ことが楽しいんです。もちろん自分がうまくなった結果、試合で活躍できるようになったり誰かに勝てるようになったりしたら最高に楽しいけど、それ以前に「うまくなる」というだけで楽しいんです。

とうげシューティング

この間たこ焼きパーティーをやりましたよね。たこ焼きを焼いていると、だんだん焼くのが上手になっていくわけです。そうすると焼くのが楽しくなってくるんだよね。勉強とかもそうでしょ。「勉強が楽しい」って言う人は、「問題が解けるようになる」から楽しいんだよね。仕事が楽しいってのもきっとそういうことだし、バスケが楽しいっていうのもそうだと思うんだよ。自分が成長するから楽しいんだよね。

「楽しさを求めてバスケをしている」というのは誰にでも共通していると思うんです。温度差があってもね。そして「上達する=楽しい」なんだから、「楽しさ」を求めてバスケをするんだったら、結局は「上達」を求めることになると思うんです。

リーダーと名乗る理由

私は自分が上達していると実感できるようになったとき、バスケの楽しさが何倍にも大きくなりました。だから、みんなにもこの楽しさを感じてもらいたいと思っています。どうせ時間を使うのであれば、楽しくやりたいよね、つまりうまくなっていきたいよねって考えています。

でも上達することの楽しさに気づいていない人に対して、「上を目指して頑張ろうぜ!」という強制はしたくありません。なぜなら、誰かに強制されたことは一気に楽しくなくなるからです。そこで自発的に「上を目指して頑張ろう」と思ってもらえるように、あれこれやっています。

なんで私が「リーダー」などというちょっと恥ずかしいハンドルネームを自分で名乗って、おまけにこんなサイトを作って記事を書いているのか。それはやっぱりleader(先導者)になって、上達する方法や上達の楽しさ、実際に上達していく姿を仲間たちに示していきたいなと思っているからです。それが上で書いた「自分にできること」だと思っています。

他人を変えることは難しいかもしれない。押し付けもできない。でも、そでをチョイチョイって引っ張ることはできるかもしれない。うっすらと方向づけをすることはできるかもしれない。少しでも影響を与えることができるかもしれない。変わる「きっかけ」をつくることができるかもしれない。自分が成長して目一杯バスケを楽しんでいる姿を見せることで、他の人も成長しようと思ってくれるかもしれない。

自分の行動で少しでも他の選手の温度を上げてやることができるかもしれない。自分が燃えてたら他の人にも火がつくかもしれない。だから自分だけは燃えていようと。たぶんleaderってそういうことだろう。じゃあそれをやろう。ということです。

どうせやるなら思い切り楽しみたい

たかが趣味のバスケ。プロではないから、しょせん「遊び」です。実際「いつまでもバスケットボールなんかとイチャイチャして」なんて言われてしまうし(べんぞうさんがお父さまに言われた)。でもそのバスケを「一生懸命遊ぶ」っていうのはステキだと思うのです。私の中の「一生懸命遊ぶ」っていうのは「上達を目指して取り組む」っていうことです。

上達しなくても楽しいかもしれない。でも上達したらもっと楽しいからね。もしそこに気づいていない人がいたら、気づかせてあげたいなと思う。「上達の楽しさ」「上達の感動」「上達の興奮」っていうのを実感させてあげたいと思う。やみつきになるから、本当に。

きっと今集まっているのは、「どうせやるならうまくなろう」という考えに共感してくれている人たち。ありがたいことです。うまい人もうまくない人もいるけど、みんなともっとうまくなってバスケを楽しみたいなーと思っています。

あー、久しぶりに「あとで読み返すと恥ずかしくなる記事」を書いてしまいました。この行動も押し付けには変わりないからなー。自分にとって居心地のいい世界を作ろうとしてるだけだし。何が正解かはわからないけど、これからも自分がいいと思っていることを一生懸命やろうと思いますよ。