以前代表は孤独という記事を書きましたが、私自信は代表をやっていることに不満を持っているわけではありません。面倒くさいと思うことも多いですが、代表ってそういうものだと思っているし、今のところ楽しくやれています。もちろん、みんなが協力してくれるのは大歓迎ですけどね!
代表はチームの方向性を決める
代表の重要な役割に「方向性を決める」というものがあります。会社やサークルなんかでもそうですが「理念」のようなものがないとチームがまとまらず、ほうっておくとすぐに解散することになってしまいます。そうならないように全員で共有できる理念をかかげ、メンバーをまとめていくのが代表の仕事です。
ホーネットのように色々な人が集まってできたチームは、メンバーそれぞれで考え方や価値観、バスケの実力や知識、バスケに対する想いやバスケ熱も全てバラバラです。だから何もせずにいるとすぐに衝突が起こってしまいます。
矢印が入乱れてるようなイメージです(左)。
そこで代表は大まかでいいので「方向性(理念)」を示します(はっきりと明言しなくても普段の活動の中で個々に伝わっていけばそれでOKだと思います)。そうすると、メンバーが同じような方向を向いてすすむので衝突が起きにくくなります(上画像右のイメージ)。人がたくさんいる以上衝突を完全になくすのは難しいですが、理念があれば賛同できない人がチームに残り続けることを防げるので、お互いムダに消耗せずにすみます。
方向性はどうやって決めるか
チームの方向性は、メンバーたちと話し合って決めるのではなく、代表が考えて決めてしまったほうがいいと思います。代表がやりたいことをやればいいし、やりたくないことはやらなくていい。チームの色は代表が作り、それに納得できない人はチームを去ってもらう。そのくらいのスタンスでいたほうが長い目でみればチームを安定的に運営していきやすいです。
理念が代表のエゴによるものだったとしても、それでチームのメンバーが楽しくバスケができるのならそれでいいわけです。きっと代表がチームの誰よりもチームのことを考えているはず。一メンバーが考えることよりも、チームのことを深く考えてきた人が導き出した答えのほうが正しくなります。
とは言っても、チームを去る人がでてくるのは非常にさみしいですから、代表はメンバー達が納得できるような形でチームを運営していかなければいけません。そこで必要だなと思うのが「人の気持ちを察する能力」です。ただ人の気持ちがわかるだけでなくて、その人自身も気づいていないような潜在的な想いまで感じ取れること。これが大切だと感じます。人って何か不満を持っていたとしても、それを言葉で発することはおろか自覚することができない場合があります。そういうところにいち早く気づくことができれば、問題が深刻化する前に先回りして対処することが可能です。
正しい判断ができるように
もし代表の選択が間違っていたとしたら・・・そう考えると、自分だけの判断で方向性を決めようにも決められません。そうならないために、代表はチームの誰よりも学ぶ姿勢を持っている必要があると思っています。
例えば初心者のトマと熟練者のOTKさんでは、同じ場面でも選択するプレーが変わってきます。そしてより良い選択ができるのはOTKさんです。なぜなら、知識も経験も未熟なトマは選択肢が3個しかないのに対し、知識や経験が豊富なOTKさんは選択肢が10個あって、その中からもっとも良いものを選ぶことができるから。3個を比較して一番いいものを選ぶのと、その3個を含む全10個を比較していいものを選ぶのとでは、当然後者のほうがいい結果になりやすいです。
代表もより正しい判断・選択をするために、知識や経験をたくさんたくわえておかなければいけません。何かを選択しなければいけなくなったときは、自分がそれまで知らなかったこと、これまで経験したことがなかったことを選択するといいでしょう。新しい情報に触れたり、新しい体験をすることができれば、より正しい判断をするための判断材料が新しく蓄えられていきます。勉強すればするほど自分がまだ何も知らないことに気づいていくものですが、それでもすでに学ぶことを放棄している人たちよりは何杯も正しい判断ができるようになっているはずです。
「知らない」だけで損をすることはたくさんあります。逆に「知っている」だけで回避できる問題もたくさんあります。だから勉強する。脳が知識を吸収するって、たぶん気持ちのいいことだと思います。特に何かのチームの代表になろうという人は、自分の間違った判断・選択でメンバーの人たちを不幸にしないためにも、勉強し続けていきましょう。
ベクトルですねっ⇒⇒⇒
図での表現はやっぱりわかりやすいっす(●^▽^●)
そうです!
でも「ベクトル」っていう言葉は
なんか使いたくなかったので「矢印」にしたのです。