どうも、リーダーです。パスミスがまだまだ多いですね。単純にチェストパスがおっせーからパスミスが多くなるんですが、今回はパスミスを無くすヒントをいろいろ紹介したいと思います。
パススピードを速くする
パスが遅いと、ボールがレシーバーに届くまでの間にディフェンスが間に合ってしまってカットされます。よく見るプレーなので簡単にイメージしやすいですね。
さらに「早い段階で判断を切り上げなければいけない」というのも大きな原因です。
レシーバーに届くのに時間がかかる
→早く投げなければ
→もう少し待てればフロアの状況からディフェンスにカットされてしまうことがわかるのにそのタイミングまで待てずに投げてしまう
→投げてから「あー!!」
→ターンオーバー。
何度かここでも書いてますね。
チェストパスが遅いと片手でパスを投げようとします。これがミスになっていることが非常に多いです。「片手のパスはキャンセルできないし、なぜか判断も適当になってしまうからダメだ」と散々言っているのに・・・なくなりません。なぜならチェストパスが遅いから。チェストパスの速さを向上させることができれば改善されます。
パスを速くするには力を抜く
「パスを速くする」と言うと力でどうにかしようとしてしまいがちですが、力を入れればパスが速くなるというわけではありません。力を入れたことで自分の動作が遅くなってしまっていたら、パススピードはむしろ遅くなります。しかも力を入れた動作は自分の体が感じる反動が強いので、強いパスになっていないのに自分は強いパスを出していると感じてしまいがち。実際は思うほど速いパスを投げることはできていません。
本当に速いパスを投げた時は体が感じる反動が小さく、軽くボールが飛んでいきます。
パススピードを高めるのに必要なのは動作スピードを早めることです。自分の体を素早く動かすことができれば、持っているボールも速く動きます。
体の動きを速めるということを考えると、闇雲に力を入れればいいわけではないということがわかるはずです。ガチガチに力を入れて腕を動かすのと、力を入れすぎずにリラックスして腕を動かすの。どっちが腕が素早く動きそうな感じがするでしょうか。力を入れすぎずリラックスさせた状態のほうが素早く動く感じしませんか。ボクシングのジャブみたいに。
腕vsボールではなく、体vsボールにする
また、腕対ボールという図式にするとボールは重く感じるようになります。腕は軽いので。しかし体対ボールという図式ならば、ボールは軽く感じます。体は重いからです。
体っていうのは自分が思っているよりも重くて、体の運動がボールに与える影響というのは大きいです。腕でなく体でボールを持つことができればボールを軽く扱うことができるし、体の重心移動をうまくパスに利用することができれば、腕の力に頼らずパスを投げることができるんです。ボールが軽く扱えれば腕の力が抜け、動作スピードも速くなります。
と、少し抽象的な話になりましたが、「重心移動を使う」ところまではわりとみんな知っています。でも「重心移動をうまく使う」という言葉は知っていても、それがいったいどういうことなのか、実感をともなう形で理解できている人は少ないと感じます。
体重が重い人は有利です。単純に筋力が強いことが多いですし、重心移動の影響も強くなります。しかし体が軽い人は、動作の精度を高めていかないと、満足いく結果は得られないです。
パススピードを向上させるために意識したいこと
パススピードを速めたいからといって力を入れるとうまくいかないという話をしました。普段の練習の中でパススピードを速めようと意識しても、それがパススピード向上には邪魔になることがあるんです。そこで意識したいのが「パスの飛距離を伸ばす」ということです。
遠くに投げられるように練習する
ボールが遠くに飛んでいくということは、それだけボールの移動スピードが速いということです。だから遠くにボールが飛ばせるようになれば、それはパススピードが向上したということです。
前も書いてると思いますが、ランニングシュートの時に、リバウンドを取ってから前の人にパスを出していますよね。そこで練習しましょう。あの場面ならば、ゲーム中よりもパスが相手に与える影響が少ないですから、「自分のペース」で「思い通り」の練習ができます。どんなに力を抜いてパスをしてもいいし、パスを投げる角度も自由に決められるし、どんなパスを投げるか(片手なのか両手なのか)も自分が決められます。
あの内野中のせまいコートでも、エンドラインのあたりからハーフラインまでのパスがきつかった昔の私。当時は無理やり投げて届かせていました。ゲーム中もチェストパスが投げれないので片手で投げるパスが多く、パスミスも多かったです。
今ではあの程度の距離なら力を入れずに楽に届かせることができるようになりました。まだ全然足りていないですが、現時点までに筋力がアップしたわけではないのにパスの飛距離が伸びているという事実には意味があると思っています。
腕や手首の力を抜いた動作
意識していたのは「腕や手首の力を抜いたままパスを出すこと」です。自分の体が不快感を覚えるほどの力を入れることはやめました。とにかく力を抜いてパスを投げます。もちろん最初は届きません。でも方向があっていれば相手のところに届きますから、それは問題ありませんでした。そういうことをやっているうちに、時間はかかりましたが、腕や手首の力を抜いてパスを出す感覚が少しずつわかってきました。力が抜けていると腕のしなりや手首のスナップがききやすくなることもわかりました。「押し出す」だけではなくて「はじき出す」要素があることも実感することができました。そのうちパスの飛距離も伸びてきました。
パスが苦手な人を見ていると「片手で押し出す」動作をしています。あの感じの動作は「はじき出しの要素」が使えないので、めちゃくちゃ力を入れないとボールが飛んでいきません。力を入れてボールを投げるため、動作が大きくなり初動も遅くなります。
タイガがかなりいい動作をしているので、タイガの動きをイメージして練習するといいです。両手でしっかりボールを持ち、腕の力を抜いて、軽く弾き出す。届かなくてもいいから少しずつ「力を入れずに飛ばせる距離」が伸びるように練習してみてください。
今でも、飛距離を伸ばすために工夫しながらボールを投げています。エンドラインからハーフラインだと距離が短いですが、山なりのパスを投げたりして距離をかせぎます。より高いパスが投げられるように練習しています。今やっている対面シュートでのスリーポイントへのパスとか。あれもいい練習になりそうですよ。
踏み込んでパスを出す
先日ナインのHIROさんに教えた「パスミスしないためのパスの出し方」を紹介します。やり方は簡単。「一歩踏み込んでパスを出す」ってことです。自分がパスを出したい方向に一歩踏み込んでからパスを出す。これだけで強いパスが出せます。「踏み出して」ではなくて、「踏み込んで」という感じです。前に出した足に乗り込んでいく「ようにして」パスを出します。
ほとんどの人が当たり前にできていることですが、まれに足の踏み込み(ピボット)なしで、上半身だけひねってパスを出している場面があります。普段がそういうパスができていても、ディフェンスにプレッシャーをかけられたときにこのパスができないことも多いです。
「急いでパスを出したいとき」にそういうパスをしてしまうようです。しかし、早くパスを出そうとしていても実際はパススピードが弱いのでレシーバーに届くまでに時間がかかり(カットされやすい)、パス動作も遅くなるので手から離れるまでの時間も長くなります(ディフェンスにも反応されやすい)。おまけに腰が向いている方向とは別方向にボールを投げることになるので、パスの精度も格段に低くなります。そういう動作で強くパスを出そうとすると無理やり体に力を入れることになるので体にも良くないです。
軸足を床から離したあとも、パスやシュートはできます。背中側にパスを出したいときは、一歩踏み込んで軸足を離してから体をパスしたい方向に向けパスをするということも可能です。
最終的には重心移動に頼らない
重心移動を使ってパスを出すという話をしましたが、自分の体が進む勢いを止めることができない人はパスミスを連発してしまいます。パスのキャンセルができないからです。
「重心移動を利用する」というのは「自分の体が進む勢いをパスに使う」ということですが、その移動距離は長い距離である必要がありません。慣れるまでは「踏み込む」のがいいですが、慣れてくるとほんの僅か体が動くだけで(体がその場にとどまっているように見えるような状態でも)重心移動を使うことはできます。
基本的にはどんな場面でもコントロールできなくなるほど勢いをつけて動いてはいけないし(そういう動き方(姿勢)をしてはいけない)、そういう状態になってしまった時はボールを投げようとしないほうがいいです(そういう状態になるとボールを手放したくなるのですが)。ゲームでミスが多いのは、この部分も一つの原因ですよね。勢いでプレイしているからミスが起きてしまうわけです。
うまい人達のバスケットをよく見てみてください。一つ一つ止まって、確実にプレイしています。あの感じでできるようにならないと、いくら「ミスしないようにしよう」と強く思っていてもミスはなくなりません。
最終的には「重心移動に頼らずパスを出す」ことができるようにならないといけません。そこまで行って初めて、「計算して戦う」ことができるようになる。そんな気がします。
こういう記事久し振りだね!!
>べんぞうさん
最近こういう記事書いてなかったので、
久しぶりに書いてみました!