先日NO.NINEと練習試合をしたとき、相手に強力な助っ人が2人来ていました。そのうちの一人、変態的ジャンプ力の持ち主であるマリオに「イセさんをあんまりいじめちゃだめですよ」と言われましたが、私には「もっとイセいじりの記事が読みたい」という言葉に聞こえたので、またイセをネタに書きたいと思います。もちろんこれは愛情表現のひとつ。当の本人は喜んでいます。
下がる準備をされたところにドライブ
普通に動いているのに速いという動きには、自分の体の動かし方だけではなく、相手との駆け引きも重要になってくるなと思った。自分自身が速く動くだけでなく、ディフェンスの動きも利用しながら速さをつくるという感じ。イセの勢いをつけたドライブは、ドライブする直前の重心移動でディフェンスが後ろに下がってドライブに対して準備をしてしまう。準備のできたところへドライブ。ディフェンスがすでに後ろ向きの力を持っているところにイセが突っ込む形になり、ドライブの動き自体は速いけどディフェンスには反応されてしまう。
引っ張り出したところにドライブ
例えば、ジャブステップでドライブする姿勢を見せておいて、出した足を引いてシュートフェイクをする。するとディフェンスはチェックのために前に出てくる。その瞬間にドライブ。この場合は、ディフェンスが前方向の力を持っているところにドライブすることになる。オフェンスとディフェンスはすれ違うように動くから、ディフェンスは「速い!」と感じる。こういう動作なら、「勢い」に頼らずに「速さ」を出すことができる。
うまい人とやるとこういう「速さ」をいたるところで感じる。ディフェンスやってるとき、一つ一つの動きで逆をつかれて、相手の動きをあとから追いかける感じになる。追いかけ続けてると少しずつズレは大きくなってきて、そのうち、こっちが右に動いているところで相手は左に動くとか、こっちが前に出るところで相手は向かってくるとか、そういう「すれ違い」が起きる。
すれ違ったが最後。相手はもう振り向いてはくれないのです!いや、たまに抜いたあとに振り返る人もいるか。いずれにせよ、相手は別に速く動こうとしなくても、普通に動くだけでこっちを置き去りにしていくわけです。これが「普通に動いているのに速い」動き。こういう動きをするためには「速さ」だけじゃなくて「早さ」も意識しないといけないですね。そうですよね、イセさん。