1対1をしかけたいけど、どう攻めればいいかわからない。そんなときは「技」の練習をしてみましょう。あらかじめ1対1で使える技をいくつか用意しておけば、ボールを持ったときに慌てずに勝負することができます。今回は1対1の技について考えます。

技は迷いをなくす

基本的にバスケはオフェンスが有利なスポーツであることを考えると、同じくらいの背格好のプレイヤーが相手なら1対1で確実に得点できるようにしておきたいです。そのためには、1対1で使える「技」を持っておくと非常に便利。例えば「レッグスルーからドライブ」とか「左右に振ってからドライブ」とか。ディフェンスを抜くための「必殺技」みたいなものを用意しておくと、いざ1on1をしかけなければいけないとなったときに迷うことがなくなり、思った瞬間にすぐしかけることができるようになります。

技は盗め

ただ、0から技を作り上げていくのはとても難しいので、ウマい人の技を真似するところから始めたほうがいいでしょう。1対1が強い選手の動きをよく観察すると、パターン化された動きが見つけられるはずです。それが「技」です。パターン化された動きを見つけることができたら、あとは自分でも同じような動きができるように練習するだけ。これを何度か繰り返して、技を身に着けていきましょう。

複数の技を用意しよう

一つしか技が作れないと、「こいつワンパターンだな」ということになってしまいます。技は2つ以上もっていることが大切。できれば3つ以上ほしいですが、2つでも大丈夫です。ディフェンスを「どっちだ?」と迷わせることが重要なので。迷っているディフェンスは、フェイクに引っかかってくれます。

3つくらい技を持てると、ゲーム中にけっこうな頻度で1対1をしても1試合通して使い回すことができます。それぞれの動きで右左どちらもできるようにしておけば6パターンできることになりますし、そもそも何種類も技が使えるほど1対1ができる場面は多くないので、とりあえずは3つを目指していくといいでしょう。

べんぞうドライブ

私の場合は5つくらいの「技」があって、相手の技量やフロアの状況によって使い分けています。ディフェンスが下手な相手だったらこの動きで簡単に抜けるとか、ディフェンスがうまくてフェイクになかなかかからない人にはこの動きで勝負するとか、左サイドががら空きだからあの技で左ドライブするとか、右サイドがあいているからあの技で右ドライブするとか、そういう感じです。「この状況ならコレ」とあまり動きを限定しないほうがいいかもしれませんが、迷いがなくなることのメリットはかなり大きいので(ディフェンスを出し抜きやすくなる、フロアバランスに合ったプレーを選択できるなど)、あえて決めてかかるのも全然アリです。

ということで、1対1の技の話でした。Youtubeでいろいろな動画が見れるので、そういうところから探すのもいいと思います。真似するところから始めて、自分だけのものに昇華できたら最高です。ぜひ挑戦してみてください。