先日一部のメンバーでナンバーナインの練習に行ってきました。他に1チーム来ていて、練習試合みたいな感じになったので、ゾーンディフェンスをやってみることに。そしたらめちゃくちゃすぎて笑ったという話。

ヘルプがなければゾーンも意味がない

ゾーンディフェンスもマンツーマンディフェンスも基本的には同じだと思うんだよね。スペースを埋めてカバーリングを意識して。ただしゾーンディフェンスは自分が一定のポジションから大きく動かない分、「マークマンの受け渡し(スイッチ)」と「ヘルプポジションへの移動」がマンツーマンよりも高頻度で起こる。これがうまくできないと一気に崩れる。で、実際崩れてた。

ゾーンディフェンスを攻める

私は「他の人のことをどれだけ考えることができるか」っていうのがモロに出てくるのがゾーンディフェンスだなと思ったね。マンツーマンなら「自己責任」っていう部分が大きくなる。他の人のことを考えなくても自分が頑張っていればそれでいい、とりあえずは自分のマークマンだけを守っていればいいという感じがある(ホントはそれじゃダメだけど)。

でもゾーンではそれは通用しなくなる。「他の人をカバーする動き」ができないと一気に弱くなるんだよね。他の人が何を狙って何を考えてどう動くのかをよく見ておいて、それをカバーするような動きを「全員が」できないと駄目だ。(一応言っておくけど、これは「性格」の問題ではなくて「技術」の問題だ)

そしてさらに、うちがやるなら受け身のゾーンではなくて、積極的にプレッシャーをかけつつミスを誘うようなゾーンをやらなければいけない。それに加えてポジションの移動もすばやくおこなわなければいけない。2-3のゾーンなら上の二人の動きが結構重要になってくる。しかしこの日は上の2人のうち一人がトマだった。しばらく我慢してたけど、途中からたまらずポジションを交代した。

ゾーンがわからないトマ

トマは「ゾーンわからない」としきりに言っていた。確かにやったことないからわかるわけないよな。しかし上にも書いたとおり、基本的にはマンツーマンと同じだ。特にトマの場合は「スペースを埋める」ことを意識すればいいだろう。例えば45度の位置にプレッシャーをかけにいって、その後ボールが逆サイドの45度にいったときに、ずっと同じ場所にいるんじゃなくて、ハイポストにできたスペースを埋めるように動くわけだよ。

あのときは下の真ん中にいたイズミがハイポストまで上がっていたけど、あれをやっちゃうとゴール下がスカスカになるから、上の選手が埋めてあげないといけない。まぁやってみなきゃわからないと思うから、これから練習しないといけないな。ちなみにゾーンがわからないということはつまりマンツーマンもまだ十分に理解できていないということでもあるから、そこも注意したい。

ゾーンディフェンスって難しいディフェンスなんだなぁと改めて思いましたよ。マンツーマンディフェンスの技術があることは前提として、反応系のディフェンスではなくて「読み」のディフェンスをしなければいけないし、「チーム全体としての駆け引きの意識」もより強く求められるし、運動量だって必要になってくる。走る距離は短いけど、その分「細かいステップ」系の運動量が必要だよね。ゾーンは一箇所でも他の選手とうまく連携がとれないところができるとそこから簡単に崩れていくから、5人全員にある程度のレベルの技術も必要だし。

でも上手にできるようになったら楽しいだろうなとも思った。コミュニケーションの要素がたくさんあって「全員で一つのボールを守っている」という意識が強くなる。ゾーンがきいて相手がシュートを落としてくれたら嬉しいし、マンツーマンよりも速攻になりやすいような気がするし。もっと練習したいなーと思いました。たぶんゾーンディフェンス練習すればマンツーマンディフェンスももっと上手になるよね。