今日もまた大事な話になりそうな予感です。うまい人って、なんでうまいのか考えたことありますか?私はうまい人に会うと、いつも「なんでこの人はうまくプレーできるんだろう?」って考えます。センスのある動きをする人を見ると、「なんでこういう動きができるんだろう?」って考えます。

うまい人には共通するものがある

なぜ?と考えると、それをキッカケにして「仮説」を立てることができます。もしかしたら、足が速いからうまくプレーできるのかもしれない。もしかしたら、手が長いからこういう動きができるのかもしれない。そんな感じで、「もしかしたら、~だからかもしれない」ということが考えられます。

そうやって立てられた仮説の中で、人が違っていても共通するものが発見できることがあります。例えばシュートがめちゃくちゃ入る人が二人いたとして、Aさんは○○だからシュートが入るのかもしれない。あれ、まてよ。Bさんも○○になっているじゃないか!という感じで、共通していることが見つけられます。

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「うまい人に共通するもの」

これが私たちが上達していくために、とても重要なヒントとなるのではないかと思っています。私たちには無くて、うまい人が共通して持っているものというのは、「それがなければ戦えない」「それがあるからうまくできる」というものである可能性が高いです。その技術を盗み、身につけられるように練習する。これがうまくなっていく一つの方法です。

もちろん、いきなり同じレベルでできるようにはならないし、私たちにはなくて、うまい人達が共通して持っているものというのはたくさんあります。しかも、大抵そういう部分っていうのは、自分が「上手にできない」とか「苦手」であることが多いです。でもそれができるようにならないと、上のレベルでは戦えないということ。

自分の得意な部分を伸ばす。これはとても大切なことだし、常にそのことを考えて練習していかなければいけないと思いますが、それと同時に苦手な部分も克服していかないといけないということです。

バスケは総合力

バスケは総合力が重要です。身体能力、ハンドリング能力、判断力などなど。個々の選手の、技術、能力の平均値が高いチームは、崩れにくくて強いチームになります。

自分の能力をあげるにはどうすればいいかというと、やっぱり「できないことをできるようにしていく」しかありません。

全体練習が始まる前に、少し個人練習ができる時間があります。そこで何の練習をしているか?みんな「自分が今できること」を練習していることが多く、「できないこと」を練習している姿を見ることは少ないです。

得意なところを伸ばす。さっきも言ったとおりそれは大事。でもじゃあ、できないことはいつ練習するのか。たぶんほとんどの場合、「練習せずにそのまま」になっています。

ジャンプシュートがうまくできないんだったら、ジャンプシュートの練習をしないといけないです。ドリブルがうまくできないんだったら、ドリブルの練習をしないといけないです。ミートがうまくできないんだったらミートの練習をしないといけないし、ディフェンスのステップがうまくできないんだったらディフェンスのステップを練習しないといけないです。

自分の一番足りないところを練習しないといけないんだよね。自分のスペックの平均値を高めるために。今できることを練習してさらに精度を上げることも必要だけど、得意なところも平均値を上げてから(一番足りないところのレベルを上げてから)練習したほうが、上達が加速することが多い。

能力を数字で表したとすると、

シュート: 5
ドリブル: 1
パス  : 4
体の強さ: 2

この状態でシュートの練習するよりも、

シュート: 5
ドリブル: 5
パス  : 4
体の強さ: 4

この状態でシュート練習したほうが、同じシュート練習でも成長の度合いが大きくなるということです。ボールを扱う技術のレベルによって、シュートタッチとかボールを触った時に感じる感覚ってかなり変わってくるからね。

苦手なことを積極的に練習しよう

ということで、苦手なことを積極的に練習しようという話でした。自分が得意なことっていうのは、特別に練習しようとしなくてもゲームの中で勝手に練習出来たりするものです。でも苦手なことは意識してやろうとしないとなかなかやれない。無意識だと避けちゃうからね。苦手なところが克服できないといつまでも「変わらない」から、次回の練習から気をつけてみてください。