陸さんへのシュート指導の一部始終を紹介します。重心のことやコントロールの意識についてなど、いろいろとヒントが得られるはず。

陸さんのシュートの印象

シュートは力みがなくて良いなと思いました。後半に見られるステップも力みがなくていい感じです。ただ、肩を引き上げることを強く意識しすぎているときは、リリースのときに腕が後ろに引けてしまっています。その動きのときはボールに力が伝わりきっていない感じがするので、腕が引けないように気を付けたいところです。トマもこの間の練習で「肩の意識」を実践し、同じことになっていました(笑)

それと、あの動画でのシュートはまだ「入るかはいらないか」という意識のシュートでした。「ボールが手から離れるまで」しかコントロールできていない感じ。良いシュートは「ボールが手から離れてからリングに吸い込まれるまで」コントロールされている感じがします。あの練習は自分の動作に意識を向けての練習なので仕方がないですが、最終的には自分の動作を意識するのではなくて、飛んでいくボールに意識を持っていけるようになりたいですね。

リバウンド

あとは重心が後ろに残っているのが気になります。それが動きの重さにもつながっているかもしれません。動き出すときに頭を下げてから動いているのもそれが原因かも。後ろに重心が残っているからそうしないと動き出せないんです。私も同じことやっちゃいますが、頭がさがると腰が前ではなく後ろに進んでしまうので、勢いをつけているつもりが実は遅くなってしまっています。頭が動いているので速く動けていると勘違いしちゃうんですけどね。腰から動くことを意識したいです。

という感じです。拓ちゃんとホソくんのシュートはもう「出来上がっている感じ」がするので、変にいじらないほうが良いような気がします。

陸さんのバスケ手帳

ついでに陸さんのバスケ手帳について、みんなもやってみて損はないと思うので紹介します。私はもうペンとノートで書いてはいないですが、以前はバスケノートを書いていたし、今でも形を変えて気づいたことや改善したいことなどをメモし続けています(ここもその一つの場です)。これ、効果絶大です。考えの深まり方が違います。文字にするという作業をすることで、「感覚的な把握」から一つレベルがあがって「客観的な理解」になります。「客観的な理解」になって初めて自覚できることってたくさんあるので、これはぜひみなさんにも挑戦してもらいたい。

そして陸さんの手帳がナイスなのは、書いてある言葉がポジティブなところです。ダメなところを書くのではなくて「○○したい」というふうに「どうすればいいか」ということを書いているのがとても良いと思います。書いてある内容がネガティブなイメージなのか、ポジティブなイメージなのか。未来の自分につながる部分なのでとても大事です。イセだったらきっとネガティブなことばかり書いていると思いますが、そういう状態だとまたネガティブを炸裂させちゃうわけです。引き寄せるからね。最近は「ひねらないように気をつけて動いてますよ!」とよく言っているので、またイセが足をやっちゃう日も近いかもしれません。

シュート

メモったことを人に教えるとさらに効果的です。教えるっていうのは「指導」じゃなくて「報告」でもOK。なので、トマはメモを書くようになったら気づいたことを「報告」してくれると嬉しいです。トマの報告によって私もまた気づくことができるし、そしてその気づきによってトマにアドバイスすることができて、それによってトマがまた新しく気づいて、そしてその報告によってまた私が気づいて・・・きっといいスパイラルが起こせるはずです。