この間いつものように練習動画をチェックしていたら一つ気がついたことがあった。セットシュートをうつとき、下半身の伸び上がりが早過ぎるとシュートが安定しない。上半身がボールをセットしきる前に下半身が動き出したりするとシュートがぶれやすくなる。

上半身と下半身がバラバラのシュート

上と下が別々のタイミングで動き出す。「上半身と下半身がバラバラだ」というのは、きっとこういうことを言うのだろう。初めて実感をともなった理解ができた。

シューティングの様子

下半身の伸び上がりが早くなってしまうのは、例えばディフェンスにプレッシャーをかけられたときや、シュートチェックが思ったより早かったときなどが考えられる。ディフェンスがくるまえに早くシュートをうってしまいたい。そういう焦りの気持ちをもってシュートするとき、上半身がボールをセットし終えるよりも早く下半身が伸び始めてしまう。

見るからに入らないシュートになる

セットする前に下半身の伸び始めると、不安定な土台にボールを乗せることになる。動いている土台の上にセットするわけだから当然セットも難しくなり、きちんと「はまらない」ままシュートがはなたれる。

また、上半身でのボールのリリースに床の反力が使えないので、上半身の力のみでボールを飛ばすことになる。土台が不安定なことで肩も大きな力が発揮できないから、腕の力に頼ったシュートになる(非力な人はまともにシュートがうてない)。これはそのシュート動作を見ている人にもわかるので、動作から「このシュートは落ちるな」という判断ができる。シューターとしての経験が豊富なべんぞうさんやじょーなんかはこの判断がうまい。

じょーがブロックされる理由

じょーのシュートがよく入るのは、どんなにプレッシャーをかけられても上半身と下半身がバラバラに動くことがないから。他の人だったら焦ってシュートをうってしまうような場面でも、じょーはいつもどおりのシュート動作でシュートをうっている。だから実はブロックされることも多い。プレッシャーをかけられても、ディフェンスがブロックに跳んできていても、リングに集中しいつもどおりのシュート動作(リズム)でシュートをうつ。シューターがお手本にすべきシュートのプロセスだと思う。

ということで、上半身と下半身がバラバラなシュートに関する気づきの紹介でした。私もシュートはまあまあ得意と言えると思っていたけど、じょーのシュートを見てからまだまだだなと思うようになった。あのレベルは難しいかもしれないが、少なくとも上と下がバラバラのシュートはなくなるように練習していきたいと思います。