こうして情報発信をするようになって、気をつけていることがいくつかあります。バスケには直接関係ないですが、コートの上で活かせる部分もあるので紹介したいと思います。

信頼関係を築く

自分が相手に何かを伝えようと思っていても、相手に聞く気がなければどんなに熱意を持って説明しても伝わりません。まず、相手が「話を聞いてみよう」と思えるような関係性を築いておく必要があります。

気持ちを代弁しているか

自分の気持ちをわかってくれる。自分の気持ちを代弁してくれる。そういう人の話は積極的に聞こうと思うもの。一方的にこちらの意見を話すのではなく、あなたの気持ちもわかるよ。だって私もそうだったからね。と、相手によりそうことを意識しています。

シャクレイセ

メリットがあるか

相手にとってメリットのある情報を話すこと。誰でも基本的には「自分にメリットのある話」でなければ、他人の話をじっくり聞きはしません。「自分の言いたいこと=相手が聞きたいこと」であることはほとんどないので、自分の言いたいことを相手にメリットのある形に書き換える必要があります。

自分のほうが頑張れているか

私は「もっと上達しよう!」という記事を書くことが多いので、自分が誰よりも上達している必要があると思っています。少しもうまくなっていない人が頑張って上達しようと言っても説得力ゼロですからね。

主張が間違っていない

何かを主張するときは、客観的に見てその主張が正しいかどうかを考えます。間違ったこと言ってしまうと読んでいる人が不利益を被ってしまう可能性があるので、ここは特に気をつけています。

該当する人を明確にする

「全ての人にとってこれが正しい」と主張してしまうと、必ず例外があるだろ!と言う人が出てきます。実際、人によって正しいことは違っているので、何か主張したときは必ず「どういう人に該当する話なのか」ははっきりさせるようにしています。

12番のユニフォームをゲット

体験談ベースで書く

ネットに情報はたくさんころがっているので、どこからか引っ張ってきてさも自分の考えのように語ることもできます。しかしそういった文章は最初の主張と結論に矛盾が生じていたり、根拠が弱くて説得力に欠ける文章になったりして読んでもらえません。そうなってしまわないように、基本的には自分が経験したこと以外は書かないようにしています。「いいことを書きたいだけ」だとそうなってしまいがちですね。

「お前に言われたくねーよ」になってないか

ネットでは「ブーメラン」という言葉がよく使われます。何かを批判したときに、それお前もだろ!お前に言われたくねーよ!と、自分自身に批判が帰ってくるので「ブーメラン」です。自分の言動を客観視するのはなかなか難しいです。ブーメランになっていないか、自分の行動や主張内容を振り返るようにしています。

言葉使い

同じことを言っていたとしても、言い方一つで相手の受け取り方が変わってくるのが言葉の怖いところ。コートでも言葉づかいには気を使っていますが、記事を書くときはさらに気を使っています。

意地悪な言い方になっていないか

ネットでは相手の顔が見えないので、対面で話すときよりも強い表現になってしまいがちです。相手を傷つけてしまうことにならないよう、できるだけ柔らかい表現で書くようにしています。

内輪なら楽しめるような記事でも、外部の人が見たら不快になるような表現をしてしまっている可能性があります。「嫌なら見るな」と言ってしまうのは簡単ですが、そう言わなくてもすむような表現になるように気をつけています。過去の記事には未熟な表現も多くあり、見つけては修正を繰り返しています。

上から目線過ぎないか

もっとこうしよう!という記事はどうしても上から目線になってしまいがち。相手への敬意や謙虚な気持ちは忘れないように気をつけています。

レイアップシュート

情報発信は難しい

自分の気持ちを吐き出すだけの文章を書くのは簡単ですが、誰かに何かを伝えるための文章を書くのは結構大変です。自分の中のまだ言語化されていない感情や感覚を文章にしなきゃいけないし、読んだ人によって受け取り方が変わってしまわないように、表現方法を調整しないといけない。

「あたし・・・、あたし、書いてみてわかったんです。書きたいだけじゃだめなんだってこと。もっと勉強しなきゃだめだって。」

私は雫の気持ちがよくわかります。最初は高校なんて行かない!と言っていた雫も、自分がやりたいことをするためにはもっと勉強をしなければいけないということに気づきます。

やってみて、初めてわかる自分の未熟さ。

私もバスケのことを書いてみて、初めて自分が何も理解していなかったことに気づきます。大変だけど、自分のためにもなってるかな。学校で一番勉強しているのは誰か。それは先生です。教えている人が一番勉強になっている。私にも同じことが起こっているような気がします。