声のかけ方を工夫することで、味方のプレーヤーに安心感を与えたり思い切りプレーさせたりすることができます。今回は私がディフェンスをやっているときにいいなーと感じた声のかけ方を紹介します。

抜かれちゃってくださいという声

たまに分水でやっているチームの練習にお邪魔させてもらっています。そこの練習には、ディフェンスのとき「カバー行くんで抜かれちゃってください」と声をかけてくれる人がいます。もちろん私に対してだけ言っているのではなくて、ディフェンスをしているときはゾーンだろうがマンツーだろうが常にそういった声をかけています。自分は3線のポジションをとりながら、1線のディフェンスに対してそういった声をかけているのです。

この声をかけられたとき、私はすごく安心しました。あまり得意とは言えない1対1のディフェンス。でも、後ろに味方がいると思えたら、すごく安心して体の力が抜けるような感覚があります。背中から味方が支えてくれているような感じ。この安心感があれば、抜かれないようにおそるおそるディフェンスするのではなく、思い切ってプレッシャーをかけにいくディフェンスができそうです。

自分への意識付けにもなる

私も同じことをやりたいなーと思って、最近はヘルプに行くポジションになるときは「カバーオッケー」と声を出すようにしています。これはね、とても良かったです。ただボールに寄っているだけじゃなくて、声に出すことで本気でヘルプに行こうと思えるから。今のディフェンスを見ていると寄っててもヘルプに行けていない場面が多いけど、そういうのが減らせそうな気がします。ぜひ、みんなで取り組んでいきたいです。

ビハインドザバックパス

声の出し方って奥が深いですね。声のかけかた、話す内容で味方の心理状態が大きく変わります。声を出すというのは、ただ連絡することが目的ではないですね。気持ちを盛り上げたり、安心感を与えたり。もちろん連絡もそうだけど。我々に必要なコミュニケーションってそういうところかもしれないね。

「味方にどんな声をかけていくのか」というのは、これからよく考えていきたい。現状では「ナイッシュー」とか「ナイスパス」ていどの声が多いから、そうじゃない声の出し方も考えてみましょう。何人かは人を気持よくさせる声の出し方をしている人もいるので、声を出すことが苦手な人はそういう人たちの真似をしてみるといいかもしれない。お互いに声をかけあって、よりポジティブな状態でバスケができるようにしていきたいですね。