先日の市民戦の反省文です。

・ゲームの入り方に問題があった
出だし気持ちが入っていなかった。アップ不足。なんとなくバラバラな感じ。全員で一緒にアップをするとか、そういうことをしてもいいかもしれない。

・運動量の差
ただし、出だしでの点差はそういうことだけではなく、単純に相手の運動量にこちらがついていけなかったという部分がある。運動量が豊富な選手に対してどう対応していくか。(「対策」のようなことを火曜の練習で少しやった)

・相手のオフェンスの仕方とうちのオフェンスの仕方の違い
普段の練習からうちは誰かがボールを持ったら動きが止まってしまう。誰かが1対1をするとそれを眺めてしまう。だから相手の「ボールが入った瞬間、誰かが攻めた瞬間に、他の場所でスクリーンなどの動きが始まる」ようなオフェンスに全く対応できない。

普段ボーっと見てしまうタイミングで相手からスクリーンがかけられた。それが「いつもよりも早いタイミング」だったので、面白いようにひっかかった。アルソックとの試合のときもそれを感じた。

・1対1でしか点を取れなかった
ハーフコートオフェンスでは結局私と番Bの1対1でしか点が取れなかった。それ自体は悪いことではないし、基本的には1対1で崩せなければどんなオフェンスをしても相手を崩すことはできないから、1対1が強いことは重要。しかし、1対1だけに頼ったオフェンスをしていると、ディフェンスにも悪影響が出る。(1対1を繰り返しているとすぐに疲れる)

陸メモ1

・プレッシャー
出だし1線、2線のプレッシャーが弱く、簡単にボールを回された。しかし運動量にあれだけ差がある状態で無理に張り出すのはリスクが高い。また、ボールマンに対してプレッシャーを与えるというのも同じ。

・前に出るのではなくちょっかいを出す
私の場合は反応速度が速くないので不用意に前に出ると簡単に抜かれてしまう。もちろん反応速度を速めていく必要はあるが、現状では例えばエーハラやヤマザキ、イセのような反応速度は無い。だから闇雲に前に出たりせずに、自分が動けるタイミングを見計らってプレッシャーをかける。

また、間合いを詰めるだけがプレッシャーではない。しょっとした動きのシンクロだったり(オフェンスはシンクロされると嫌がる)、ミスをさそうような手の出し方をしたりする(ちょっかいを出すと表現した)。

できないことを無理にやろうとしてピンチをまねいてしまうより、自分のできる範囲内のことでプレッシャーをかけるという考え方。(「自分のできる範囲」を広げていく意識があることが前提)

・オフェンスリバウンド
オフェンスリバウンドに入れない。相手の速い動きにあわせて早いリズムで攻めることになってしまった。それに対応できない形でオフェンスリバウンドに絡めない。単純に高さに差があったという問題もある。そこをいかに克服するか。

・スクリーンが今までよりもたくさん見られた
観戦に来たじょーが「かかってなかったけどスクリーンの頻度が増えた」と言っていた。確かにまだまだ下手くそだけどスクリーンを使おうという意識は見られた。もっと質を高めていかなければいけない。同じように2線のディフェンスも後半に良い守りが見られた。今後も継続していかなければいけない。

陸メモ2

・アドバンテージのある選手にボールをもらわせる
試合になると全員が「俺がボールを持ちたい」となってしまう。しかし、ボールを持たせるべきなのは「アドバンテージが大きい選手」だ。そこで攻めることができればディフェンスは大きく崩れ、チャンスが生まれる。そしてあの試合の場合は両ウイングの選手だった(インサイドが大きかったので。これは相手のよって変わってくる)。

アドバンテージが大きい選手が良い形でボールを持つことができれば、それだけでディフェンスが崩れる。例えば、ウイングの選手がボールを持ったときはドライブを警戒してインサイドのディフェンスが寄ってきたり、寄らなくても意識がそっちに向いたりしていて他の選手が動くチャンスができる。ハイポストへのフラッシュもしやすくなるし、逆サイドでのスクリーンもかかりやすくなる。

キーマンが自分の動きだけで振り切ってボールをもらうのではなく、周りの選手がスクリーンで引っ掛けてあげたりしながらいかに良い形でボールを持たせることができるか。そういうところがチームで共有できなければいけない。相手と対峙したときにすぐに分析して判断するということが全員でできなければいけない。(OTKさんは後半にはできていたように思う)

逆にアドバンテージの持てる選手は、自分がボールを持つ、自分が攻めるということがどういうことなのかを考えなければいけない。得点が期待されることはもちろんだが、それと同時に「周りを活かす」ということもできなければいけない。自分がボールを持つことでディフェンスが寄ってくる、つまり周りの選手があく。そこはパス。そういうことができないとアドバンテージはいかせない。

タイガパス

アドバンテージが持てていない、個人が弱いということにも通じるが、能動的に攻めることができる選手が少ない。周りに活かしてもらえることはできるけど、周りを活かすことができないのだ。

自分は周りを活かしているか、周りから活かされているか・・。

Aクラスで戦うためには、コートに立つ全員が「周りを活かせる」ようにならなければいけない。うちは小さいからなおさら。現在のAチームの状態では、シュート力のある選手のほうがディフェンスを引きつけて、他の選手がシュートをうつ場面が多くなる。この逆の場面をもっと増やしていかなければいけないのだ。

市民戦の前あたりからヤマザキが周りを活かすプレーをし始めた。そのプレーを見たとき私は感動した。ずっとヤマザキにしてほしかったプレーだったから。ディフェンスの引きつけ具合も完璧だった。パスのタイミングも、強さも最高だった。

火曜日の練習では、陸さんがポストで一回攻めたあとに逆サイドにパスを出し、味方にフリーでシュートをうたせた。それだ!と思った。最初の攻めといいパスのタイミングといい申し分なかった。

この「周りを活かす」というのはただ単にパスを出せばいいということではない。攻めて引き付けられなければ意味が無い。1対1が強い。その選手が攻めるからディフェンスがよる。そういう大前提があるんだ。だから「アドバンテージが持てていない、個人が弱いということにも通じる」と書いた。ヤマザキの場合は1対1が強いからこそ、ディフェンスを引きつけることができた。陸さんの場合も、自分が一回攻めたからこそディフェンスを引きつけることができた。1対1が弱かったらこれはできない(ディフェンスは寄らない)。能動的なプレーはできなくなってしまう。すると受動的なプレー(パスを受けてシュートとか)ばかりになる。周りを活かすことができず、周りから活かされるだけになる。

結局は「個人の技術」。そこにいきつくことになる。だからずっと「個人のレベルアップ」を目標に掲げてきたし、練習も「個人のレベルアップ」にフォーカスした練習(個人個人が自分用にカスタマイズできる練習)を中心にしてきた。それがチーム力の向上につながるから。というか、そこを避けてチームが強くなることはないから(「戦術」は個人技術の未熟さを補ってはくれないという話はこの前したとおり)。

自分が能動的なプレーができるように、周りを活かすプレーができるように。しかもそれは弱い相手に対してではなく、強い相手に対してできるように練習していかなければいけません。セルフイメージも高めていかなければいけないですよ。