日曜の練習の話。動きがバラバラすぎて全然バスケットができなかった時間帯がありました(後半の私がいたチーム)。他の人がプレイしているのをぼーっと見ているだけで、それに合わせて動こうという意識がない。だから全然ボールが回らないし、ディフェンスがズレることもない。結局1対1でこじ開けるしかなくなるけど、シュート入らなくて負けるという流れ。

合わせて動くコツ

私と同じチームだった人には言ったけど、ボールを持っている人が動いていたとしたら、その人が止まる直前に動く準備をして、その人が止まった瞬間に自分がボールをもらえるように動けると、「合わせのプレー」ができるんです。ボールを持った人が止まってからようやく動き出すのでは遅いし、同時に動いていてもダメ。止まる直前に動き出すというのがコツ。止まる直前だと自分のディフェンスもそっちに気が取られていることが多いしね。

チェストパス

もちろん、例外もある。同時に動いて成功するときもあるし、止まってから動いて成功するときもある。でも基本的にはボールを持った(ドリブルをしている)選手が今まさに止まろうとする瞬間に動き出すと、美しい合わせになると思うよ。例外の部分に関してはディフェンスの状態とボールを持っている選手の状態をよく見て、少しずつ合わせのタイミングはみきわめられるようにしていきましょう。

ボールを持てるのはほんのわずかな時間

たぶんだけど、「自分がボールを持ってから勝負する」と思っているから合わせの動きが出てこないと思うんだよね。確かに自分がボールを持って目の前のディフェンスと1on1というのは勝負の形としてはわかりやすいけど、実はそれができるのはゲーム全体の中でほんのわずかなんだよ。仮にどちらのチームもスタートの5人で戦い続けたとすると、40分÷10で一人あたり4分ボールを触れることになる。でも交替があればその時間はさらに短くなるし、ポジションによってはボールにほとんど触れずにプレーする可能性もあるから、だいたい一人あたり1、2分になるのではないだろうか。

試合に出ている時間のほとんどは、ボールを持たずにプレイしているということだね。

だから、オフェンスではボールを持っていないときにどう攻めるかを考えるようにしたい。ボールを持ったときにどう攻めるかだけ考えていても、それは1、2分での活躍にしかつながらないから、他の時間でも活躍できるようなプレーを考えたい。「シュートを決める」ことを考えるなら、やはり「合わせの動き」だ。自分で1対1の勝負ができなくても、他の味方の勝負に合わせて動けば自分がシュートを決めることができる。

自分で突破する能力はなくても、合わせの動きがうまくてたくさん得点できる選手もいる。ニセムラカワなど。そういった選手の動きをよく観察して、取り入れていくといいと思うよ。