前回の練習では久しぶりの良いシュート感覚。肘の位置が大事。肩甲骨がよく動く状態にならないと良いポジションに肘が持っていけないのかもしれない。

ジャンプシュート

練習の動画を見ていて思った。「無駄な動きが多い」と。「無駄な動き」というのは1つはコート上をどう動くかというところでの無駄な動き、もう1つは一つ一つの動作での無駄な動き。で、私が無駄な動きが多いと感じるのは後者のほう。前者の「無駄な動き」はむしろ多いほうがいい場合がある。しかし後者の無駄な動きはいらない。

みんなムダに動いてしまっている

ドリブル一つつくにしても、パスをするにしても、シュートをうつにしても、無駄な動き(動作)が多いんだよね。無駄な動きが多い=動作の質が低いということ。ムダが多いから変に動きが大きく見えるし、その動作を終えるまでにより多くの時間がかかる。しかし本人はそのことに気づいていなかったり、むしろそうやって動くほうがいいとすら思っていたりもする。

無駄の少ない動きはコンパクトでまとまっている印象を受ける。うまい人の動きは一つ一つが小さくて鋭いでしょう。シュート動作を見るとよくわかるよね。シュートが上手い人は動作が小さく見える。手首だけがクイッと動いてる感じだったりね(ホントは手首だけが動いているわけではないんだけど)。

技術を向上させるというのは動きの質を高めていくということ。動きの無駄を無くしていくということ。コンパクトで速い動きを目指さなければいけないです。

動きのムダを無くす方法

基本的には「反復練習」をおこなう中で動作の質は高めていくことになります。初めておこなう動作はぎこちなくなりますが、経験回数の多い動作はなめらかにできますよね。単純に同じ動作を反復するだけでも動作の質は高まっていきます。

まもさんのジャンプ

何度も繰り返すことで無駄に力を使わなくもなります。これも動きの質の向上です。シュート動作も初めておこなうときは無駄に力を入れすぎて、それが動作の遅さやボール飛距離の低下につながりますが、シュートの経験が増えれば増えるほど、より軽く、より速い動作でシュートをうつことができるようになります。シュートをうつのには8の力が必要だとしても、最初は加減がわからずに10の力で動いてしまいますが、慣れてくると必要最小限の力(8の力)で動作できるようになるというわけです。

さらに動作の質を高める方法

しかしただ反復練習をしているだけでは、すぐに技術の向上が頭打ちになります。さらにその先に進むためには、反復練習をする中で「動作の工夫」をしていくことが必要になってきます。

「どうやったらより速くより力みなく動けるか」ということを考え、自分の体と対話しながら動作を工夫していきます。自分の感覚と向かい合うこの作業は動作の質を高めるために必要不可欠ですが、時間もかかるし面倒くさいので取り組む人はそう多くないです。でも、自分の感覚と深く向かい合うことができなければ動作の質の向上はないと思っています。

シュートのときにちょっと肩の動きを意識してみよう。手首の返しを意識してみよう。人差し指を意識してみよう。ボールの持ち上げ方を少し変えてみよう。ボールのつかみ方を少し変えてみよう。ステップを変えてみよう。そういう工夫をしながら感覚の変化を楽しみつつ練習していきます。他人のシュート動作を真似してみるというのも面白いし、良い練習になります。

この「工夫」をしていくためには、「お手本とする動き」があったほうが都合が良いです。お手本とする動きに近づけるためには何が必要なのかを考え、それを試してみるということを繰り返す。それを何十回、何百回、何千回と繰り返すうちに技術がどんどん向上していきます。今は練習動画を配布していますから、動画で自分の動きを確認し、お手本の動きと何が違うのかを考えるといいでしょう。

このやり方を基本として、あとは何をどう練習するかは各自の工夫次第ってところかな。