これまで改善していかなければいけないことをいろいろと話してきて、改善するための練習も私なりに考えて実践してきました。そういった練習を通じて、私たちは変われたのでしょうか。もちろん、より良くなりたいと思っている人は成長していると感じるけど、いつまでも同じ所に居続ける人もいるのではないでしょうか。

新しくできるようになったことはあったか

今まで気をつけようと話してきたことを、今も練習で、試合で気をつけることができているでしょうか。克服しようと話してきたダメなところを、少しでも改善できているでしょうか。できることを増やそうと話してきたけど、新しくできるようになったことはあるでしょうか。

ディフェンスができていないということが問題だったのは誰の目にも明らかで、だからディフェンス練習に時間を割いてきました。それなのに、試合でディフェンスを「やらない」のはなぜなのでしょうか。「できない」なら仕方ないと思うんです。でも、できないことを自覚していて、コレじゃダメだよねって話もしてきて、それでできるようになるための努力をしないっていうのは問題です。

ディフェンスを意識的に頑張らなければいけないということを、忘れてしまったのでしょうか。だとしたら上達への意識が、口で「うまくなりたい」と言っているわりには低過ぎはしないでしょうか。

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1対1しかできないオフェンスでは戦っていけないので、スクリーンを使ってもっと他の味方と絡んだオフェンスをしていこうと話し合い、練習もしていました。でもやっぱり試合になると1対1ばかりになってしまいます。

自分がボールをもらうというだけでなく、他の人にボールを貰わせるという意識は持っているでしょうか。現状では、自分がもらうことしか考えていなくて、他の人にスクリーンをかけるという発想は持てていないと思う。やっぱりみんなばらばらで、自分勝手に動いているだけのことが多いです。他の味方を使ってあげる、他の味方をノーマークにしてあげる、というところに意識が回っている人は少ないと感じます。

変化を積み重ねることができているか

何か変化を起こせていて、それが「継続できているかどうか」ということを考えてみてほしいです。一瞬だけ変化を起こせたとしても、それが維持できなければ意味がありません。一瞬だけ頑張ったりして、「変わった風に見せる」ことは誰にだってできます。でも長い間継続できる人は少ないです。だから練習をたくさんしててもうまくなる人は一握りなんだよね。

できないことをできるようにするのが練習。そんな話を何度もしてきているけど、練習中にやっているのは「自分が得意なこと」ばかりです。すでにできることを練習しても、今の私たちにとってはあまり意味がありません。それよりも、自分が苦手なこと、自分ができないことを練習していかなければいけないんです。

何度も同じことを言いたくはありません。だから最近は、練習中ダラダラしてても放置しています。もしかしたら、それほどうまくなりたいとは思っていないのかもしれない。だとしたら上達を強要している私のほうが間違っているということですね。そんなことを考える、今日このごろです。