2016佐渡遠征シリーズの2回目は試合についての記事です。試合はオマケで観光メイン。そうは言っていたもののバスケチームとして海を渡って行くわけですから、試合も一生懸命頑張りたい。そうでなければ、集まってくれた佐渡のチームの方々に失礼です。

前回の反省をいかせるか

前回は試合をする前から足がつっていたという反省がありました。今回は同じことをやらないように、前日の睡眠時間は前回の10分から1時間半に大幅アップ。フェリーの揺れに耐えていると足がつりそうになるので、あまり歩き回らず少し寝る。おかげで疲労感無し。ここまでは完璧でした。

でもなぜか。なぜなのか。腱鞘炎(のような痛み)で利き手がまともに動かせないという。たまにある痛みだけど、よりによってこの日に来るとは・・。日頃の行いが悪かったのか。

手を気にしています。
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しかしシュートもレイアップならあまり痛くないし、シュートもジャンプの跳び上がりで飛距離をかせげばギリギリうてる。足が動かないよりは全然マシで、前回よりは遥かにストレスを感じずにプレーすることができました。手がプレーに与える影響は、足のそれよりもかなり小さいですね。

勝っても負けてもイマイチ

チーム的には相変わらずイマイチなプレーが多かったなと思います。みんなそれぞれで一生懸命プレーしているので何とも言い難いのですが、他のチームと比べるとやっぱりやっているバスケットのレベルが低かったです。体が動く動かないの問題というよりは、頭が使えているか使えていないかの問題。状況判断の精度も、選択するプレーの質もまだまだです。

勝ってもイマイチ。負けるとイライラ。私達の試合はいつもそんな感じです。そうなってしまうのは、個々の選手が持っている力を十分に発揮できないからだと思います。武器はいろいろ持っているけど、その武器をうまく使いこなせていない感じです。いつも不完全燃焼感があります。

仮に強力な武器を持っていたとしても、使いドコロを間違えば失敗する確率が高まります。失敗すれば「ほら、やっぱりね」と周りはガッカリするし、仮にうまくいったとしても「今のは厳しいだろ」って、なんかモヤッとしちゃう。そういうことが多いんです。きちんと使えば通用しそうな武器を持っているのに、その武器を変なタイミングで無理やり使おうとしちゃうんです。だからモヤモヤ。「ちゃんとやれば楽に勝てるのに」とか言われることも多いですが、それもこのあたりが原因です。

ディフェンスの動きが見えていない

「ディフェンスの動きを見ながらプレーできていない」
「仮に見ていたとしても合理的な判断ができていない」

これに尽きると思います。

日曜の練習ではエーハラに何度か指摘することができましたが、ボールを持っている時も持っていない時も、ディフェンスの動きを全く見ていないんです。奥のディフェンス(ヘルプポジションのディフェンス)が見えていないならまだしも、自分の目の前のディフェンスすら見ていません。そこに「状況判断」は無く、パスをしろと言われたらパスを出し、シュートをうてと言われたらシュートをうつという、ただなんとなくプレーしている状況。それで相手を出し抜くいいプレーができるはずありません。

欲のコントロール

ディフェンスの動きを見ていたとしても、合理的な判断ができていないことも多いです。合理的な判断するためにすごく邪魔なのが、「欲」。バスケでは「シュートをうちたい」とか「ボールを持っていたい」といったものが代表的な欲だと思いますが、それらをコントロールできない場面が多いと感じます。

どうしても自分がシュートをうちたい。
どうしても自分がボールを持ちたい。

そんなプレーが多いです。他の味方にシュートをうたせる。他の味方にボールをもたせる(パスを出す)プレーはどこいったの?という感じ。ダイゾウさんの爪の垢を煎じて飲ませたいです。

欲を完全にコントロールできる人などいないですが、コントロールできる割合を増やしていくことはできます。自分がシュートをうてる場面でも、他の人にパスしたほうが良いシュートがうてるのであればパスを出す。自分がボールを持ちたいと思っても、他の選手が持っていたほうがいいオフェンスになりそうなのであれば、他の選手にボールを預ける。そういう選択が、当たり前にできるようになりたいです。

駆け引き

できるだけ確率の高いシュートをうちたいオフェンスと、できるだけ難しいシュートをうたせたいディフェンス。ここに駆け引きがうまれるはずですが、何も考えていない私たちは駆け引きをすることができず、簡単に難しいシュートをうってしまうことが多いです。相手にとっては実に守りやすいオフェンスだと思います。

実際に今回も、駆け引きで相手を出し抜いた場面はほとんどなくて、無理やりのプレーが多かったと思います。無理やりだから疲れ方も半端なくて、それがまた判断を鈍らせることにつながってミスをする。いい試合になるわけがないですね。

技術や能力が足りていないのか?と言ったら、そんなことはないと思うんです。酔っ払ったコヤマさんが「バスケは頭が良くないとできないよ」と言っていましたが、私たちに足りていないのはまさにそういうところだと思います。もうバスケ歴もかなり長いわけなので、もっと賢くプレーできなければいけないし、そういうプレーができないとこれからどんどん楽しめなくなっていくと思います。

味方を活かすことを考えよう

今後は「味方を活かす」ということも、もっと考えていってもらいたいなと思っています。特に強い相手とやる場合は、味方同士が協力して、その人が得意なプレーができるような状況を作り出すという意識が必要です。

例えば、

WARAさんのインサイドで勝負ができそうなら、アウトサイドの選手は思いっきり外にひらいてインサイドにはWARAさんだけがいるような状況を作り出す。

ヤマザキのドライブが通用しそうなら、ドライブできるだけのスペースをあけて、ディフェンスがズレたいいタイミングでパスを出してやる。

アウトサイドのチェックが甘くてみっちがスリーをうてそうなら、インサイドでのアタックやドライブでディフェンスを引きつけてパスを出してやる。

といったことをしたい。その人が持っている「武器」が最大限に活きるような状況を、みんなで作り出してあげるわけです。これができれば「力を十分に発揮して戦う」ことができると思います。力が発揮できた結果試合に勝つことができたらきっとすごく気持ちがいいし、負けたとしても清々しく終われます。そういう試合ができるようになりたいです。

これができるのが「チーム」だと思います。そういったところを考えると、ホーネットは「チーム」としてまだまだ半人前。もっと成長できるように、頑張っていきましょう。