Aチームの試合後のミーティングではいろいろと話が出た。話された内容はすべて「そのとおりだな」と思った。しかし、そこで話された内容よりも、私はもっと気になることがあった。それは個人の弱さだ。一選手として相手選手と比べた時に、アドバンテージがあると言えたかどうか。残念ながら、アドバンテージがあると言える選手は少なかった。

一回戦 vs S-WishⅢ 54-71

出だしから相手のペース。相手の動きに全く対応できず、ゴール下でフリーのシュートをうたれることが何本もあった。こちらがやりたかった「バックスクリーン」もさんざんかけられ、いいようにかき回された。パスもよく回され、相手の外からのシュートもよく入った。

一方こちらは思うようにオフェンスができなかった。ディフェンスを崩していない状態でのシュートが多くなり決定率が低い。相手のシュートは入り、こちらのシュートは落ちる。前半が終了した時点で29点もの差が開いていた。

後半、相手の運動量が落ちたこともあって、こちらのディフェンスが徐々に機能し始める。2線のディフェンスを頑張り、パスカットから速攻も何本か出る。しかしセットオフェンスは思うように攻めることができない。スクリーンをかけようという意識は見られるものの、うまくかけることができずにディフェンスを崩せず。思うように点差を詰めることができない。

点差は徐々に縮まってはいたものの、前半の29点差を覆すまでには至らず。最終的に17点差で負け。

S-Wish Ⅲは次のSUPREMEに69-60で勝ってベスト8進出。ベスト8は灰皿、HOLES、AIR TIME、S-Wish Ⅲ、Flock Of Ballers、MASUO、WINGS、BLACK FOX。次は29日(日)に新潟市体育館で試合が行われる。

余裕を持ってプレーできていないのがすべて

確かに試合の入り方に問題はあったし、戦術的にも考えなければいけないことはあるかもしれない。でも私は「戦術」を話す前に、個人の技術を考えなければいけないと思う。個人個人の技術がAクラスで勝てるだけのレベルにない。

目の前の相手に対して余裕を持ってプレーできていた選手が少なかった。それが全てだ。めちゃくちゃ頑張って、ギリギリのところで戦っているような状態で試合をコントロールできるはずはない。駆け引きをもちいた「バスケットボール」をするためには、一人ひとりの技術が未熟すぎた。それだけの話だった。

チームは個人の集合体

チームとして約束事を作っておくことも大事だけど、その約束事があればめちゃくちゃ強くなれるわけではない。それで個人の弱さが消えるわけではないからだ。

足りない部分があるのなら、みんなで協力してカバーする。それができるのがチームだけど、それをしてもらうということは「他の人の足を引っ張っている」ことにもなるということを忘れてはいけない。しないですむならそれが一番いい。

チームとしての約束事は、個人の力をより発揮させやすくすることはできても、個人の未熟な部分を埋めることはできない。結局は個人の技術がもっと向上しなければ、どんなに頭を使って考えても、どんなに工夫しても、きっとこのレベルでは戦えるようにならないだろう。

ただただ下手くそだった

試合後、私は自分を含めみんな「下手くそだ」と思った。Aクラスで上位に入るチームの選手達と自分たちを比べてみれば、それはよく分かると思う。Aクラスで活躍している選手たちのようなプレーが自分たちでもできるように、相手と対峙したときにアドバンテージが持てるように、これからも個人のレベルアップに努めていかなければいけない。

フェイクの練習中

これまでと同じやり方をやっているだけでは足りないだろうね。何か新しいことに取り組む必要があるでしょう。ぜひ個人練習の時間をもっと増やして、次の試合ではいい内容の試合ができるように頑張っていきましょう。