2日間にわたって行われた港南区バスケットボール大会の記録です。

1日目

前日まで選手が5人しか集まっていないという緊急事態。ダメもとでマツさんに声をかけたら意外にも大丈夫ですよとのこと!これで6人。交代要員が確保できて安心して眠りについた。しかし当日朝、イセから行けなくなったとの連絡が。これだからイセは油断できない。急遽観戦のみの予定だったみっちにも試合の用意をして体育館に来るように言い、なんとか選手は6人が集まった。1日目の参加メンバーは、私、トマ、みっち、ヤマザキ、イズミ、マツさん。あとマネージャー。

1試合目 vs SPARK 67 – 64

序盤はこちらのシュートがなかなか決まらずリードをゆるすが、私が中でボールを持ってパスを振り分けるようになってからオフェンスのリズムがよくなり、気持ち良く外のシュートが決まった。

中でボールを持つことが重要だということを実感。いつもの外から中へ向かっていくだけのオフェンスよりも格段によかった。ただ外へ出すパスのタイミングが悪いとうまくいかない。こういうことができる人が増えればオフェンスの質がかなり変わる。

オフェンスは良くなったものの、ディフェンスリバウンドが取れずにいた。相手にオフェンスリバウンドをゆるし、セカンドチャンスを決められてなかなか点差は広がらない。結局前半は7点リードで折り返す。

背の高い選手にリバウンドを取られるのはある程度仕方ないが、外の選手をマークしている人が飛び込みリバウンドに対応できないっていうのは問題だ。ボックスアウトをしていないのだ。

相手がシュートを打ち終わってからも勝負があるってことがわかっていないと思った。シュートをうったらそこで終わり。マークマンから意識を離して飛んでいくボールを見ている。それがよくない。シュートをうってからも「場所取り」という相手との駆け引きがあるし、相手の動きをおさえるために技術もいる。もっと意識しないと駄目だ。

後半はオフェンスのリズムが良くなくなった。運動量が落ちて外からの単発のシュートが一気に増えた。私がベンチで見ていた時間帯は特にひどく、得点は完全にストップ。シュートも満足にうてない感じだった。それまで良く決まっていたヤマザキのシュートも落ちはじめ、なんとなく嫌な雰囲気になってきた。

ヤマザキの1対1でなんとかしのいでいたが、相手のミドルシュートやガードの選手の速い動きに対応しきれず得点をゆるす。じわじわと点差が縮まり、試合終了間際でついに3点差まで追い付かれた。

残り十秒くらいでマイボール。落ち着いてボールを運べれば逃げ切れる状況。しかしここで痛恨のターンオーバー。試合終了のブザーがなるまでに相手に2本スリーポイントをうたれ、私は延長戦を覚悟した。が、どちらのシュートも落ちてなんとか逃げ切った。普通に2点を決められてプレスされたらやばかったな。

この試合の得点は、ヤマザキ20点(3P4本)、みっち17点(3P5本)、リーダー15点(3P1本)、マツさん8点、イズミ5点(3P1本)、トマ2点。

ヤマザキは3本連続でスリーポイントを決めた。全体を通して運動量も豊富で、良いプレーをしていた。

みっちのシュートがよく入った。17得点は立派な数字だ。

マツさんのリバウンドはかなり助けになった。フリースローも2本決め、8得点。

得点するよりも縁の下の力持ち的なプレーをすることが多いイズミは、この試合スリーポイントを一本決めた。

後半開始時点でトマだけ得点できていなかった。本人はかなり焦っていたようだったが、後半にミラクルなダブルクラッチを決めて無事に得点できた。あのダブルクラッチは鳥肌ものだった。しかし試合唯一の得点がダブルクラッチによる得点って・・さすがミスターダブルクラッチ。

全員得点で勝てたのは良かったな。

ボールとユニフォーム

2試合目 vs WINGS 50-105

2試合目はWINGSと。WINGSとは市民戦でもやるので、市民戦の行方を占う試合となった。しかし、その結果は55点差の大敗。

勝負にならなかった。我々と相手とでは技術も経験もレベルが違う感じだった。55点差で負けたのは初めてかもしれない。

途中ナンバーナインの選手として会場に到着したマリオから「顔が疲れてる!」と言われ、はっとした。心の疲れが顔に出てしまっていた。いつになったらトマはダブルクラッチを見せてくれるんだ・・。いつになったらトマは華麗なスリーポイントを決めてくれるんだ。いつになったらトマは・・。トマの真の実力が発揮されない時間帯が続き、心の疲労はピークに達していた。

ちなみにアスパークのフロアは新しい規格のラインがひかれており、今までギリギリ届いていたトマのスリーポイントシュートは、試合前のシューティングでは全く届かなくなっていたのは公の場では口にできない。

結局最後までトマの真の実力が発揮されることはなく、試合終了のブザーが鳴った。

トマシュートフォーム

こちらの得点は、マツさん14点、リーダー13点、ヤマザキ11点(3P1本)、みっち6点(3P2本)、イズミ4点、トマ2点。一応この試合も全員が得点することができた。

これでBリーグ2位となって、次の日はAリーグ2位のCOMMER’S、Cリーグ2位のチーム新津と対戦することが決定した。

NO.NINE vs チーム新津を観戦

二階席から観戦したNO.NINE対チーム新津の試合は白熱した試合展開だった。

スーパーエース、マリオ率いるナンバーナインが、チーム新津を追い掛ける展開。すばやいガードの動き、アウトサイドシュートに苦しみながらも、マリオを中心に徐々に得点をつめようとしていた。なかなか点差は縮まらなかったが、徐々に流れを引き寄せているような感じがしていた。

そして運命の第4クォーター。ナインメンバーからもここからが勝負だ!という意気込みが感じられ、我々もそれに引き込まれるようにコートを見つめていた。が、しかし、出てくる選手のうち中心選手約2名(MASAさん、ITAさん)が不穏な仕草(ふくらはぎを伸ばす仕草)をしており、嫌な予感がしていた。

案の定、悲劇は起こった。

MASAさんからのキラーパスにとびついてシュートを決めたITAさんの足がつった。マークマンがすでにフロントコートに行ってしまっているが、そんなことよりも最優先でふくらはぎを伸ばさなければいけないため戻れない。その場で動けずにふくらはぎをのばしていた。気持ちは動きたい。でも動けない(動いた瞬間つる)。ジレンマが感じられた。

足がつるITAさん

その直後、右サイドからドライブしシュートを決めたMASAさんがコートに転がり込んだ。シュートのときのジャンプで足がつっていた。「交代お願いします!」といういつもの爽やかな声と共に潔くコートから去っていった。そのときの歩き方が最高に面白かった。

足がつったMASAさん

ベンチに戻ったあとも、ITAさんは立ったまま壁に両うでをついてうなだれていた。ももとふくらはぎが同時につって座ることすらままならなかったのだ。あのなんとも言えない後ろ姿を写真におさめればよかったと後悔した。

チーム新津の選手も1回ジャンプするごとにふくらはぎを伸ばしているような状態。お互いに満身創痍という感じだったが、ナインの追い上げは届かず、結局チーム新津が勝利した。

次の日の相手はチーム新津に決定。足をつらせながらも一生懸命プレーするNO.NINEの雄姿に感動し、我々も頑張ろうと決意したのであった。

2日目

1日目を2位で通過したのはCOMMER’S、HORNET、チーム新津。2日目はこの3チームでリーグ戦を行う。この日の参加者はなんと5人(りーだー、べんぞう、ニセムラカワ、ヤマザキ、イズミ)。5人で2試合はなかなかにハードだった。

vs COMMER’S 67-65

一時17点差くらいまで開いたが、終盤に追いつかれギリギリ2点差での勝利。最後のほう、べんぞうさんのスリーポイントが入らなかったらやばかった。後半から少しずつシュートが落ち始めたけれど、それでも意地になってパスを出し続け、最後の最後で値千金のシュートが決まった。

前半はよく入ったシュートが後半落ち始め、そこから相手の速攻をくらって・・というパターン。前日のSPARK戦と同じような感じだった。そういうときに限って、前半は落ちていた相手のシュートも入りだす。シュートが入らないのはしかたがない。そういう時間帯にディフェンスで頑張るっていうのが大事だなと思った。ディフェンスリバウンドをもっとしっかり取りたかったな。

この日はニセムラカワがハイポストに入ってくれていい感じでボールが回る場面が多々あった。ディフェンスを引きつけてパスっていうことができていた。あの感じだよな。私が中に入らなくても、イズミとニセムラカワがハイポストに入ってくれていたので、非常にやりやすかった。うちはポジションなんてあってないようなものだから、全員がこういうことができるようになれば良いと思う。

vs チーム新津 51-64

前日観戦した試合で足がつりまくっていたチーム新津。あの様子だとこの試合は動けないだろうなとふんでいたが、人数が増えていて試合では元気よく走られた。しかし主力選手は私の予想通り足がダメになっており、足のふんばりがきかなくてシュートを落としていた場面が多く見られた。それで助かっていた部分も大きい。その様子を見て、足のふんばりは大切なんだなと実感。

また、相手の大きい選手のアタックをなかなか止められず。序盤はヤマザキの運動量の多さでなんとかつないでいたが、第2クォーター途中でそのヤマザキが相手選手との接触により捻挫。しかもかなりひどい。その後数分間4対5で戦い、ヤマザキがなんとか動けるということでコートに戻ってくるも、やはり運動量が激減(動いちゃいけないレベルの捻挫だったと思う)。10点以内の点差でついていくものの、リードされたまま前半が終了。

このとき、ふと二階席に目をやると、そこには今日他の用事に行っているはずのトマが。何をやっているんだ!早く降りてこい!ヤマザキの足がやばいんだ!しかしコンタクトも無い、バッシュも無いということで試合に出れず。結局トマはベンチで監督業をすることに。

そして後半。今まで控えめにプレーしていたのをやめ、積極的に攻めることに。ヤマザキが動けなくなった分、私が動かなければ!そのとき「試合に入り込むことができた」感じがする。「そうか、今まで集中できていなかったのか」と気づく。「集中している」というのがどういう感じなのかがわかった気がした。いつもこの感じでプレーすればいいんだ。

終盤は今までノロノロと攻めていた展開から一転、点の取り合いに。切り替えのペースが早くなり、走るようになった。このときのオフェンスの感じが良い感じだった。しかし相手も痛いところできちんとシュートを決めてきて、結局追いつけず。残念。

新規格のライン

試合終了後「また練習に来いよ!」と声をかけていただきました。ヤマザキが行きたがっていたので、ヤマザキの足が治ったらまたお邪魔させてもらおうと考えています。

マツさん

オールコートで走り回る練習をほとんどしていなくて体力が心配されたニセムラカワ。私は10分×2くらいはもつかなと思っていました。でも実際は、開始5分で膝に手を当てて中腰になるほど疲れていたという・・・。彼は試合後ロッカールームで「最近68キロになったんだよね」と嬉しそうに話していたんですが、体重計にのってみたら70キロになっていてへこんでいました。