佐渡遠征シリーズの最終回です。前回の記事はコチラ↓
二日目の朝、布団から出て動いてみると体がヤバい。歩くのもきつくて、とてもバスケができるような状態じゃない。風呂に入れば少しはマシになるかも・・朝風呂に入る予定だった私達はさっそく準備をして部屋を出た。
三度目の水攻撃からの朝食
ちょうどWARAちゃんと陸さんも出てきて一緒に向かうことに。何も言わなくても同じ方向に向かって行動する。HORNETはチームワーク抜群だ。
風呂場の入り口ではいそっちと遭遇。昨日のバスパンとTシャツを着ていた。着たまま寝たらしい。
風呂に入ってWARAちゃんから三度目の水攻撃をくらう。しかし疲れている私たちの反応はBIMYOU。WARAちゃんもあまり楽しそうではなかった。淡い期待を抱いてはいたが、風呂に入っても体の状態は相変わらずだった。筋肉痛というより、関節痛が、特に足首と膝がヤバイ。
いただいた朝食。うまし。
朝食後は全員で旅館のバスに乗り込み、2日目の会場である新穂中に向かった。
さらばホテル天の川荘。お世話になりました。
試合は36点差で敗け
体育館の駐車場に到着。何やら入り口の鍵が空いていない模様。体育館があくまで日陰で休みつつ、出発前に部屋で仕込んできたアレを披露する。
プレゼント。
ハッピーバースデーいそっち。ちなみにサプライズパーティーの写真と比べると腹がだいぶ引っ込んでいる。朝うんこしてたしな。
体育館が開き、会場設営が終わったあと、第一試合の我々はアップを始める。が、体が動かなすぎて試合ができるような状態ではない。フットワークやシャトルランで強制的に体を動かそうと試みるが、余計に疲れるだけで意味はなかった。
試合開始。出だしは相手のミスに助けられた部分もあり、思ったよりも戦えていた。しかしやはり運動量に大きな差があり、すこしずつ相手に出し抜かれることが多くなってくる。数少ないシュートチャンスがあっても、足の踏ん張りがきかないせいでシュートが決まらない。ミスも多く、前半が終わって9点差でリードされた。
後半はさらに動けなくなり、相手のランプレーで一気に点を取られてしまった。決められても決め返せばついていけるが、決め返すことができない。必殺「得点力不足」がここで炸裂。
終盤は相手のスクリーンプレーで簡単に得点を重ねられ、結局36点差で負け。試合後OTKさんが「S-Wishとやっているみたいだった」と言っていたが、まさに同じようなやられ方で負けてしまった。ボールを目で追いかけているだけで体が反応できていない感じ。無念。ただ、陸さんとのスクリーンプレーでいい感触があったり、動けないながらもパスでつないだプレーがあったりと、少しはいいプレーも見ることができた。
灰皿のファウルが見えない
負けてしまった私たちは次の試合のオフィシャル。灰皿vs78ERS。審判は私とOTKさん。試合は灰皿の圧勝だったが、審判をしていて一つ気がついたことがあった。それは「灰皿のファウルが見えない」ということ。
ハーフタイムが終わった時にOTKさんと「少し荒れそうだからファウルとか厳しくとっていきましょう」と話し合った。どちらかと言ったら灰皿側のファウルが吹けていなかったので、そこをしっかり吹こうと話し合ったが、その話し合いをしたあとも78ERSのファウルばかり吹いてしまっていた。
「78ERSのファウルばかり吹いてしまうんですよね」とOTKさん。ここで我々は灰皿とのレベルの違いを思い知った。
78ERSのほうのプレーは予測ができていた。だからファウルが起こることも予測できていて、ファウルになったときにすぐに笛を吹くことができた。しかし、灰皿のプレーを我々は予測できていなかった。気を抜いた瞬間にファウルが起こったりするため、すぐさま吹けない。
我々が気を抜く瞬間に、灰皿メンバーは激しいプレーをする。ここにうまい人との決定的な差があるのだ。
昼食後はフリーランスと試合
オフィシャルが終わってから昼食。その後は急遽ナイン+ホーネットでフリーランスと試合をすることになった。ナインと合わせてちょうど10人いたので、ITAさん、MASAさん、いそっち、WARAさん、私の5人が1ピリと3ピリ担当で、残りのメンバーが2ピリと4ピリ担当ということになった。
試合の準備をするITAさんの動きがあまりに遅く、WARAさんが「おっっっっっせ!」と突っ込む。「昆虫は暑さに弱い」とITAさん。すぐに「寒さにも弱いけど」と付け加えた。
フリーランスはそれぞれの選手の動きが速く、簡単に崩して得点はできなかった。前半はかなり競る展開に。後半の出だしからは「男の速さ」で対抗し、一気に点差をつけて勝負を決めた。しかし体の大きさや動きの速さを抜きにしたら、完全に相手のほうがうまかった。ちなみにトマは体の大きさや動きの速さを抜きにしなくても普通にやられていた。
隣でやっていたオーバードライブ vs 灰皿は非常に見応えのある試合だった。オーバードライブは新しいメンバーが入り前日とは全く別のチームに。そして灰皿もついにエンジンがかかって本気モードに。途中で灰皿関根くんのノーモーションの急加速を見て「手術とかしなくていいんじゃないか?」と思ってしまった。あんな加速されたら誰でも置き去りにされる。
試合は灰皿が余裕の勝利。二日間を通じて灰皿の強さが際立った大会だった。
会場の後片付けも終わり、残るは閉会式。
「チームごとに1列に並んでくださ~い」
各チーム一斉に並び出す。トマ先頭に並び、その後ろにタガが並ぶ。もちろんホーネットは別の列を作ってナインの横にならんだ。
「そっちはチームHISAなんで」
この日の参加チームは全部で7チームだったが、閉会式では8列作られていた。
と、こんな感じで二日目の日程も全て終了。旅館のバスで佐渡汽船へと向かうのであった。
本土へ帰還
佐渡汽船に到着後すぐに列に並んで荷物を置き、腹ごしらえ組とお土産組みに別れる。私はチームのお土産を買いに。
お土産は朱鷺の巣ごもり
お土産コーナーはエアコンがきいて涼しかった。気温が快適になって体もリラックスしてくるのか若干眠気が襲ってきて、ぼーっとしながらお土産探し。いそっちが小判飴を知らないことが判明し、ヤマザキが「この有名な小判飴知らないんですか?新潟人なのに?」とバカにしていた。
チームのお土産を何にするか。いろいろあって迷う。個人的には朱鷺物語というやつが好きだけど、ここはヤマザキに選ばせるか・・。
「これがいいです!食べごたえもあるし!」
「朱鷺の巣ごもり」に決定。
カメラ片手にお土産コーナーをウロウロするITAさん。
「何かいい写真撮れるかと思って」
そんなITAさんの姿が面白かったので写真におさめればよかった。
まさかの鬼ごっこ
帰りのフェリーは行きよりも混んでいた。しかし先にフェリーに乗り込んだフリーランスが我々の分も場所を確保してくれ、横になるスペースが十分にあった。行きのように船の揺れに耐えて足をつりそうにならなくても済みそうだ。
すれ違うジェットフォイル。
船内をウロウロしていると、シロメとしゅりちゃん、そしてたまたま帰りのフェリーも一緒になったタガに遭遇。みっち、陸さんとともにフェリーの屋上での鬼ごっこが始まった。
すれ違うフェリー。
「かくれんぼしよう!」
最初はかくれんぼだった。しかし隠れるところがほとんどなかったため、ほどなく氷鬼に変更。これだったら普通に鬼ごっこやったほうが楽しいだろうということで、最終的に普通の鬼ごっこになった。
走るのは危険なので、走ってはいけない鬼ごっこ。これがなかなか面白い。みっちは歩くのがめちゃくちゃ速く、追いかけられたら最後。まぁみっちじゃなくても足が動かなすぎて誰に追いかけられてもダメだったけど。
タガに余裕で捕まって鬼になった私。このままではずっと鬼のままだ・・。少し考えていいことを思いついた。ターゲットは遠くにいて私が鬼になっていることを知らない陸さん。
チラチラと後ろを振り返りながら陸さんに近づき、鬼から逃げてきた雰囲気をかもし出す。「鬼は?」という陸さんに「あっちにいます」と後ろのほうを指さし、手の届く距離まで接近。そしてタッチ!素直な陸さんは見事にひっかかってくれた。
このあたりからタガがいないごっこが流行り始めた。
「あれ?タガいなくない?」
「なんか変な影だけあるけど姿は見えないね」
(タガが立っている方向に向かって歩いてぶつかる)
「あ、今なんかにぶつかった」
すぐに状況を理解し、ノッてきたしゅりちゃんの賢さに感動した。
汗をダラダラにかいて疲れてきたので、ソフトクリームを食べに行くか!ということで船内に。ここでもしゅりちゃんの行動に感動。出来上がってくるソフトクリームを「先にどうぞ」と他の人に渡そうとするのだ。いい子すぎる。HARUさんのマウンテン教育、マジ半端ない。
寝ながら本土へ
陣地に戻ってみると、みんな横になっていた。
仰向けWARAさん。
うつぶせいそっち。
横向きMASAさん。
うつぶせ片足上げヤマザキ。
あと30分くらいで新潟に到着というところで次々と起き始める。むっくりと起き上がってテレビに映っていたオリンピックに夢中になるMASAさん。
「帰ってきてしまった・・・」
「ただいま、新潟・・」
ハムザキも目を覚ました。
ITAさんは何やらゴニョゴニョと電話。
疲れきっているOTKちゃん。
フェリーをおりて各自解散。帰り際に「これから練習あるよ!」とソンに教えてあげたが、「ぜってー行かねー」と撃沈。我々は西川に向かった。
夜の練習、体育館に行ってみると5人しかいない。陸さん、私、みっち、OTKさんと、この日練習が無いと思っていて遅れてやってきたみさきちゃんでちょうど10人。最初からいた5人はキツイ練習をやっていたみたいだ。イセが吐きそう吐きそう言っててうるさかった。
佐渡組はさすがに全員キツそうだったが、やはり佐渡に行けなかった人とは少し違った雰囲気があり、良い経験をしてきたんだなということを実感した。
こうして二日間の佐渡遠征は終了したのだった。
佐渡遠征の報告、ようやくおしまい☆